カラオケや発表会など大勢の人前で歌う場面で、緊張してうまく歌えなかった経験は誰にでもあると思います。
「うまく歌いたい」。
そう思えば思うほど、肩に力が入ったり歌詞を忘れてしまったりと失敗してしまう。カラオケでもバンドのステージでもよくある光景です。
緊張する事なくリラックスして歌える方法はないのでしょうか?
今回は歌と緊張について考えてみました。緊張しないでカラオケが上達する方法はあるのでしょうか。
目次
◆緊張は絶対悪なのか
トレーニングを積んだプロのボーカリストでさえ、ステージ直前には不安や緊張を訴える人がいます。
普通の人たちの何十倍もの時間をかけてトレーニングしたプロが緊張するのです。
そう考えてみると、緊張は必ずしも悪い事ではない様です。
むしろ、適度な緊張感は歌にメリハリをつけ、歌がうまくなる要素である、という人もいます。
避けるべきは全く緊張感のない平坦で感情のこもっていない歌や緊張し過ぎて歌詞を間違えたり曲の構成を飛ばしてしまったりする程の強張った緊張です。
程よい緊張は歌に必要なのです。
◆適度な緊張を身に付けるトレーニング・その1
では、適度な緊張感を手に入れるにはどんなトレーニングが必要なのでしょうか?
第一のトレーニングは、繰り返しです。
それも気が遠くなるほどの回数・場数をこなす繰り返しのトレーニングが必要です。
カラオケで歌う曲を何度も何度でも繰り返して練習して、歌詞を暗記してメロディーも全て頭と体に覚えさせてしまいましょう。
これは、プロのシンガーも実践しているトレーニングです。
「これだけ練習したのだから」という実績が自信につながり、過度の緊張から解放してくれます。
◆適度な緊張を身に付けるトレーニング・その2
第二のトレーニングは、壁を取り払う事です。
取り払うべき壁は、歌の技術(テクニック)の壁です。
例えば、ある歌を練習する時にあえてキーを上げて練習してみるのです。
こうする事で、あなたの声域の壁を取り払うトレーニングになります。そして、キーを上げて歌う事で声域が高くなったら元のキーで再び歌ってみて下さい。
同じ歌でも余裕をもって歌える事に気付くはずです。
今度はキーを思い切り下げて、声域の低音を強化します。こうして歌のキーを上下に変えて歌う事で声域の壁を取り払うのです。
取り払うべき壁は、声域だけではありません。
テンポをゆっくりにしてロングトーンに挑戦する。
速いテンポにして口の周りの筋肉を鍛える。やさしい童謡などや逆に苦手なジャンルの違う曲に挑戦して、歌の表現力を磨く。
そうした地道なトレーニングの積み重ねで自らの壁を取り払って下さい。
それまでとは違う次元に立った時、格段に歌がうまくなっているはずです。
◆適度な緊張を身に付けるトレーニング・その3
最後は緊張感をコントロールするトレーニングです。
それは、緊張をほぐす術を身に付ける事です。
深呼吸、瞑想、軽いストレッチなど副交感神経を優位にする自分なりの方法を覚えて下さい。
深呼吸、ストレッチなどは有効ですが、ボーカルにとってもっと実用的な術があります。
それは、あえて大声を出して腹、横隔膜、声帯の緊張を解くのです。
カラオケやステージ脇などの場所で一人大声を出す事が難しい場合は、口に丸めたタオルを押し当てて大声を出してみましょう。
タオルが吸音材代わりになって、かなり声が軽減されるはずです。
これで声を出す身体の筋肉の緊張を解す事が出来ます。
ただ、あまり長い時間大声を出すと、声帯が疲労して本番で歌えなくなるので、力加減や時間に注意して下さい。
◆まとめ
人前で緊張せずに歌うために、いくつかのトレーニングをご紹介しました。
緊張しないで歌えれば、格段に歌がうまく聞こえます。声に伸びが出て表現力も豊かになるのです。
歌がうまくなりたいなら、とにかく場数を多く経験する事です。
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