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◆DTMを始めるには
DTM(またはDAW)を始めたいけど、何が必要なのか分からない。
そんな初心者、シンガーソングライターのために、DTMに必要な機材をご紹介します。
◆まずはパソコン
DTMを始めるなら、パソコン(Mac/Windows)が必要です。
しかも、DTMを始めるにあたってパソコンにはそれなりのスペック(性能)が求められます。
使用するDTMソフトによって、求められる性能(推奨環境)は異なりますが、メモリ8GB(出来れば16GB)、CPUのクロックは3GHz以上のもの(例:intel core i 5/core i 7)のスペックは欲しいものです。
DTMはたくさんのトラック(楽器パート)を演奏したり録音したりするため、CPUのクロックは速ければ速いほどストレスなく作業出来ます。
また、DTMに内蔵されている音源はパソコンのメモリを大きく消費するので、複数のトラックを扱うDTMにはメモリ8GBは必須と言えます。
以上のスペックを満たしたパソコンの価格は最低でも十数万円から。エントリーモデル、スタンダードモデルと呼ばれるパソコンと比べると、比較的高価格です。
そして、パソコンのOS、MacはWindowsどちらを選ぶか?
もし、DTMメインで購入するならMacがオススメです。
理由は、Mac製品ユーザーには音楽制作に限らず、デザイン、Web制作などクリエイターが多いため、その方面のノウハウがあり、動作が安定しているからです。
逆にWindowsは頻繁にアップデートがあるために、使用しているDTMソフトや外部機器とのトラブルが起こる可能性があります。
とはいえ、今使用しているパソコンがWindowsでDTMに必要なスペックを満たしているなら、あえてMacに買い替える必要はなく、まずは使ってみるのもいいでしょう。
そして、ノートブックかデスクトップタイプのどちらがDTMに向いているか?
これはノートブックをオススメします。
家での使用だけでなく、スタジオに持ち込んでバンドの録音、ライブでの同期演奏にも使用するなら可搬性のあるノートブックがDTMには向いています。
Appleの「MacBook Pro」なら、Intelの「Core i5 (2.3GHz~3.8GHz)」、メモリも8GB搭載しており、DTMソフトもストレスなく起動します。
◆DTMソフト(無料版と有料版)
初心者なら無料版(体験版)で試して気に入ったら有料版へアップグレードという方法もあります。
Mac対応なら「「GarageBand」(通称:ガレバン)、Windowsなら「Cubase」にそれぞれ無料版があります。
「Cubase」は後述のオーディオインターフェースを購入すると無料体験版がバンドル(同梱)されています。
DTMソフト選びのポイントは、Mac、Windowsどちらのパソコンを選ぶかによります。
Macのみ対応、Windowsのみ対応、両方のOSに対応したDTMソフトがあります。
使い慣れたパソコンをベースに選んでもよいでしょう。
DTMソフトを選ぶもうひとつのポイントは、「ユーザー数の多さ」、つまり「売れているソフト」を選ぶ事です。
あなたが購入したDTMソフトと同じソフトのユーザー同士でトラブル解決や操作方法、ノウハウを共有できるからです。
初心者は特に操作について困る事が多いので、ユーザー数の多い売れ筋ソフトを選べば、トラブル回避になります。
◆歌を録音したいなら、オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとは、歌声、人間が演奏した楽器(ギター、ベースなど)の音(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、DTMソフトに取り込むための機器です。
数千円から数十万円まで実に幅広い価格帯で販売されています。
パソコンと簡単に繋げるUSB接続タイプが使いやすいでしょう。
Roland社の「GO:MIXER」はiOS、Androidに対応していますから、スマホかiPadでDTMが始められます。
また、老舗音響メーカーTASCAMからも、1万円代からオーディオインターフェースが発売されています。
これには「Cubase LE」という無料版のDTMソフトがバンドルされています。
オーディオインターフェースがあれば、DTMソフトで打ち込んだバッキングトラックに自分の歌を重ねて録音したり、一人でア・カペラしたりといった事も可能です。
◆まとめ
DTMを始めるために必要な機材をご説明しました。
一口にDTMと言っても、パソコン、DTMソフト本体、外部機器と様々な機材が必要になり、高額な出費になります。
まずは無料体験版ソフトと簡易型オーディオインターフェースでDTMデビューしてみてはいかがでしょう。