「ボイストレーニングを始めよう!」と思った際に、まず見つけるのはボーカルスクールでしょう。
プロになりたいと思い立ったとき、先生に細かく指導して頂くことで道が少しずつ開けてくるというもの。
とは言え、本当に歌が上達するのか不安なところです。
レッスンに通い始めることでどんなメリットがあるのか、一度ここでおさらいしてみましょう。
目次
●自分に合った練習法を知ることができる!
ボーカル教室での練習は、一見すると先生が当てずっぽうで指示や指導をなさるイメージです。
先生の過度な要求を飲み込めなくなってしまう、という不安もあります。
ですがそうではないのです。
先生は生徒さん一人ひとりに合う練習法を提案するのがお仕事。
先生は、それぞれの生徒さんに、全く違う自宅での練習メニューを考案するプロなのです。
生徒さんそれぞれの特性や弱点を補う練習法を提案するために、わざと一貫性がないように思える指導をなさるのです。
ですが先生から見ると、そこには一貫性があるのですね。
上達を期待できる練習法をばっちり手にできるのが、レッスンに通う魅力のひとつです。
そこには歌がうまくなるように、という先生の信念があるのでしょう。
●独学ならではの苦しみが軽減されるから?
独学によって上達される方ももちろんいらっしゃいますが、レッスンには独学では味わえない魅力もあります。
独学では、上達のための情報収集が大変になる傾向があります。
その一例として、本を大量に読み漁らなければいけません。
もちろんそれも大切なことなのですが、本を大量に読む作業というのは、誰にとっても気が進まないものです。
しかも、自分の理解の仕方が正解なのかどうかを確認する術がありません。
それを考えると、側でサポートしてくださるボイトレの先生がいることは、本当に心強いのではないでしょうか?
独学では心理的にも不安になりやすいですが、先生がいらっしゃることでこうした不安を拭い安くなるのですね。
●人前で発表することに慣れることができる!
レッスンを受ける意味や受け続ける意味というのは、どうしても見失われやすいものです。
上達するための小さな目標(声の抑揚や姿勢など)でさえ、見失いやすい方が多いのです。
ですから、レッスン自体の意味について、つい考え込んでしまう方がいらっしゃるのは、不思議なことではありません。
レッスンの中で一番見落とせないポイント、それは、人前で発表することに慣れる練習ができること。
先生をお客様だと思ってレッスンをするように、と仰る指導者の方もいらっしゃいます。
人前で緊張しない自分になるためには、長い時間を人前で過ごしながら慣れていく練習が不可欠。
その意味でボイトレのレッスンは、慣れるための絶好の機会なのです。
たとえ先生であったとしても、人前で歌う機会があるというのは自信に繋がります。
姿勢や発声法はさることながら、緊張をコントロールする練習ができるのは、レッスンの何よりの魅力かもしれません。
●同じ目標の同志にも出会える!
言い古された格言でしょうが、レッスンを受ける醍醐味というのは、自分と似た人を見つけられるからかもしれません。
自分と同じ目標を持っていたり、価値観が似ている人。そういう人は、自然と馬が合いやすいものです。
練習についての情報共有も行いやすく、話題選びに困ることもありません。
上達のために、互いに力を貸し合える関係を築けるのは極めて重要。ステップアップのためにも、先生だけでなく同志も側にいるのは心強いのです。
●まとめ
プロになろうと思い立ったとき、レッスンについての不安がまず浮上します。
自分に合った的確な指導を得られることが、何よりの上達の秘訣。
独学も大切ですが、独学で得た知識を更にブラッシュアップする場として、レッスンを活用していきたいところ。
こうしたレッスンを受けるメリットを再確認して置くことで、より自信を持ってレッスンに臨めるのではないでしょうか?