友達とカラオケに行って「歌がうまいね!」と言われるだけで満足していませんか?
本当に素晴らしいボーカリストを目指すのであれば、はっきり言ってそれだけでは不十分です。
その先のステップとして、「伝わる歌」が歌えるようになりましょう。
今回はそんな「伝わる歌」について触れていきます。
目次
1、なぜ「歌がうまい」だけではだめなのか
まず「歌がうまい」とは、ピッチ(音程)・リズム・発声などの技術がしっかりと伴っていることを指します。
それらは言うまでもなく重要な事で、正しく習得するにはキチンとしたレッスンと努力が必要です。
しかし、裏を返せば努力すれば手に入る技術ということです。
もしあなたが、楽しく歌いたい!カラオケでいい点数を出したい!と言うところに目標を置いているのなら「歌がうまい」のレベルでも十分素晴らしいことです。
でもあなたがプロを目指すのであれば、もっとその先のレベルが求められてくるでしょう。
2、「伝わる歌」とは?
カラオケがうまい、ということはつまりピッチやリズムなどが正しく歌えているという事になります。
しかしそれは機械が判定している事なので、当然感情までは読み取ってはくれません。
「伝わる」とはつまり聞き手の人の心に届くということです。
そこには技術だけではなく、感情や人間味のある歌が必要となってきます。
もちろん正しく歌える事はとても大切な要素のひとつではありますが、歌っている時にピッチにばかり気を取られていては「伝わる歌」はとても歌えません。
人前で歌う際には正しく歌うという事は頭の隅の方に置いておいて、どのように歌えば伝わるのか、この歌を届けたい!そういった気持ちで歌う事が大切です。
3、どう歌えば伝わるのか
では実際にどうすれば「伝わる歌」が歌えるのか、そのコツを伝授して行きます。
まずは、その歌の意味をキチンと理解する事です。
歌詞を書き写したり自分なりに読み解いたりしながら、その曲を通して自分は何を伝えたいのかを考えます。
さらに曲の全体を通して、押しどころ・引きどころを考えていきます。
いくら伝えたい事があっても、ずっと全力だと聞いている人も疲れてしまうので、ここは曲も盛り上がるしぐっと気持ちを込めて全力で歌う!
でもここはあえてサラっと力を抜いて歌う。
など気持ちの強弱をつけて歌う事でメリハリがついて聞き手の心を引きつけます。
次に、歌う時の姿勢や視線も大切です。
いくら素晴らしい歌が歌えても、リズムと関係なくふらふらしていたりすると、見ている人も歌に集中できません。
また、歌う際に恥ずかしかったり、歌に入り混みすぎてずっと目を閉じている人をよく見かけます。
しかしそれは歌い手が気持ちよく歌っているだけで聞き手を無視しているように感じられる場合があります。
時には目を閉じて歌うこともパフォーマンスの一つとして有効ですが、ここ!という時にはステージからまっすぐ前を見つめる、お客さんに目をやる、視線を落とす・・・など歌詞を理解した上で色々な工夫があればなお良いでしょう。
最後に一番大切なことは、自分の歌の強みを知る事です。
自分だから伝えられる事(オリジナルソングだとなお良いでしょう)、自分だから出せる声、練習で手に入れたテクニック、など自分の強みはなんでしょうか?
それは簡単に見つかる事ではないかもしれません。
歌っていく中で時間をかけて見つけていくものだと思います。
歌い手も、その声色も十人十色。
必ずあなたにしかない物が見つかるはずです。
そんな自分にしかない強みを最大限に生かし、聞き手の心に届くように歌と向き合いましょう。
4、まとめ
もちろんピッチやリズムなどの技術向上に務める事は言うまでもありませんが、相手の事を想い、伝えたい!と思って歌う事は自分を向き合う事に繋がります。
歌を通して自分を知り、人間的にも豊かになれるはずです。
その上であなただから歌える「伝わる歌」を見つけて見てください。