皆さんが歌がうまいなあと思う歌手や世界的に有名な歌手は誰でしょうか。
また誰が歌っているのか、何ていうタイトルか分からないけどあまりに上手な歌声で、聞き入ってしまう時はありませんか。
歌がうまいと思わせる彼らに共通しているのは「ビブラート」というテクニックを使用していることです。
目次
ビブラートとは
ビブラートという言葉は聞いたことがあると思います。
簡単に言えば声を揺らすテクニックです。
歌の中には声を伸ばす箇所が必ずありますよ。その箇所で声の揺れ幅と速さを一定にして揺らしながら歌う技術の事を言います。
このビブラートを巧みに操ることによって声に余韻や情緒感が生まれ、歌全体に強弱の抑揚が出来ます。
抑揚のある歌の歌詞には雰囲気が醸しだされますので、聴き手は感動してその世界に惹き込まれてしまうのです。
ビブラートのない歌は単調で、歌がうまいと思われるどころか、下手だと思われ耳を傾けることはないでしょう。
その他にもビブラートにはフレーズの語尾を綺麗にするという役割があります。
フレーズとは歌い始めから息継ぎをするまでの部分のことで、この1フレーズごとの終わり部分にビブラートを掛けることで、歌がブツブツ切れたような感じにならず、滑らかな心地よいサウンドに変わり、人の心に印象を与えるようになるのです。
この様にビブラートを巧みに操り歌を歌えば、あの人は歌のうまい人だと聴き手が判断してくれるのです。
歌がうまくなるトレーニング
ビブラートは音を揺らすテクニックだとは分かっていても、慣れるまではなかなか難しい技術かもしれません。
綺麗にビブラートを掛けるにはボイストレーニングあるのみなのですが、もし一度も体で感じたことがなく、ビブラートの感覚が全く理解出来ない方は自分の横隔膜を自分自身の手で動かしてみて下さい。
自分の肋骨のあたりを両手で押えながら「あーーー」と声を出しましょう。
そして声を出している時に肋骨を両手で上下に揺らします。この動作によって声は震えるはずです。これが横隔膜を揺らすビブラートの感覚です。
今は外側から無理矢理に横隔膜を揺らしていますが、これを手を添えることなく、自身の呼吸で横隔膜を揺らすことが出来るようにトレーニングするのです。
この横隔膜を揺らすビブラートは難しいのですが、一番自然で理想的なビブラートだとされています。
自分でスピードもコントロールでき、美しく安定感があるので、歌の上達のためには是非習得したいテクニックです。
歌がうまくなるビブラートの種類
ビブラートには横隔膜を揺らすものだけではなく、実は他にも数種類あるのです。
良く耳にするのが音階を上げ下げするビブラート、そして口を開け閉めして音をコントロールする方法などです。
音階をコントロールするビブラートは半音ビブラートと全音ビブラートに分けられ、半音ビブラートはあっさりとした軽やかな印象を与えるので、POPな曲に使用されることが多く、全音ビブラートは深い感情を表す曲にぴったりなので、バラードやR&Bを歌う歌手が好んで掛けています。
まとめ
どのビブラートを使うにしても基本は腹式呼吸。そして喉のリラックスが欠かせません。
この2つはビブラートのみならず、歌を上手く歌う必須条件です。これらのことを踏まえた上で、リズムを合わせ、音と音の繋がりが滑らかになるように意識してボイストレーニングに励んで下さい。
カラオケがうまくなって皆に絶賛されること間違いなしですよ。