音楽の季節がやって来ました。
開放的な雰囲気。青空の下、緑に囲まれて潮風を感じながら、あるいはピクニック気分で。
音楽をリアルに楽しむなら、夏フェスがおススメです。
特に、4大夏フェスと呼ばれるフェスは、規模も内容も世界に誇れる日本の音楽の象徴でとても人気があります。
一流のミュージシャンの歌や演奏に触れる事は、歌のレッスンにもフィードバックされます。
今回は日本が誇る4大夏フェスをご紹介します。
目次
1、世界一クリーンなフェス FUJI ROCK FESTIVAL
2、日本人の、日本人によるロックフェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL
4、オールナイトで音楽を、RISING SUN ROCK FESTIVAL
◆世界一クリーンなフェス FUJI ROCK FESTIVAL
「フジロック」の愛称で親しまれ大自然の中でロックを楽しむFUJI ROCK FESTIVAL。
1997年に山梨県富士市天神山スキー場で開催されました。
その後、豊洲や新潟県苗場スキー場で開催されていますが、「フジロック」の名前は変わる事なく使われています。
1997年の初開催時には、荒天や参加者(観客)の準備不足などの要因が重なり、二日目の全プログラムが中止となってしまいました。
しかし、この失敗を教訓に改善を重ね、「世界のフジロック」と称されるまでに成功しました。
出演者もロックに限らず、ポップス、ジャズと多岐に渡ります。
動員人数も年々増加し、10万人をコンスタントに越え、国内のフェスのお手本となりました。
山間部の自然を満喫出来るロケーション、トラブルに動じないスタッフ、出演者の突然のキャンセルに海外の大物バンドがピンチヒッター(代打)を買って出るなど、世界にも類のないフェスとなっています。
「世界一クリーンなフェス」とも讃えられるフジロックは、様々な音楽へ接することの出来るフェスです。
◆日本人の、日本人によるロックフェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL
「日本人アーティストだけでフェスを」。
そんな呼びかけで2000年から開催されているフェスで、茨城県ひたちなか市の海辺で開催されています。通称はRIJ。
呼びかけたのが音楽評論家の草分け的存在である渋谷陽一氏であることから、単に音楽フェスとしてだけなく、音楽雑誌「ロッキンオン」主体のブックショップでは日本の音楽史に触れる事も出来ます。
ライブスペースはもちろん、飲食スペースも充実し、演奏中のダイブ禁止、演奏前の場所取り禁止など快適に音楽を楽しむ事が出来るフェスとなっています。
参加アーティストは、200組以上。近年では、連続した日程ではなく分割日程での開催となり、アーティストにもオーディエンスにも負担のない日程設定がなされています。
それはアーティスト、オーディエンスはもちろん、周辺環境への配慮といった、日本人ならではの「おもてなし精神」のなせる技ではないでしょうか。
◆都市型夏フェス、サマーソニック
2000年から東京と大阪で同時開催されている都市型の夏フェスです。
「都市型」と名乗る通り、前述のフジロック、RIJと違い交通アクセスの良い東京会場、大阪会場で出演するバンド、アーティストを日替わりで入れ替える手法を採っています。
洋楽中心のアーティストが出演し、オーディエンスも当初は若い層が目立ちました。近年では、海外のベテランミュージシャン(ベンチャーズ、ジャミロクワイetc)も出演するなど音楽の多様性を反映しています。
JーPOPのアイドルも出演し、オーディエンスもそれに呼応して十代も動員して、「敷居の低いフェス」として定着しつつあります。
フェスの位置付けとして、「音楽への入り口」があるのではないでしょうか。若いファンたちが初めて聴く音楽、初めて体験するフェスはその後の音楽人生に多大な影響があります。
その意味で「敷居の低いフェス」を掲げるサマソニは、若い音楽ファンにとって、かけがいのない音楽のレッスンでありトレーニングになり得るのです。
◆オールナイトで音楽を、RISING SUN ROCK FESTIVAL
その名の通り、RISING SUN(日の出)まで開催される野外オールナイトロックフェスです。
1999年から北海道で開催されています。
ロックに拘った出演アーティストとオールナイトという特色のあるフェスです。
オールナイト開催という事で、オーディエンスの年齢層は高めで大人のロックフェスという印象です。
北海道の自然を活かしたライブステージが好評で、2012年には、SuperflyがRCサクセションの「スローバラード」を熱演し、話題となりました。
◆まとめ
日本の夏の音楽を語る上で欠かせない4大夏フェスをご紹介しました。
生の演奏と、夏ならではの雰囲気を体験する事は、最高のレッスンでもあるのです。