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話題になっている大人向けのボイストレーニング
話題になっている大人向けのボイストレーニング。
健康法としても多く取り入れられており、歌が好きな人はもちろん、あまり得意ではない人にもおすすめしたい新習慣として注目を集めています。
大きな声を出すことはストレス解消になります。
それだけでなく、歌詞を口ずさむことで伝わる振動によって脳が活性化、自立神経が整うことにより、日頃の小さな不調から解放され健康的に過ごすことが期待できます。
また、血圧を安定させる効果も期待でき、脳血管性認知症の予防に役立つことも。
歌うことで得られる健康効果はこれだけではありません。首から上の筋肉を使うことでカロリーを消費できるので、運動不足の解消にも役立ちます。
また、舌を動かして唾液の分泌を促すことで口腔内の環境を改善、シニア世代に多くみられるドライマウスの予防にも効果が期待できるのです。
シニア世代になると声帯が老化し、若い頃のように声を出すことが難しく感じられるかもしれません。しかし、焦らなくても大丈夫です。50歳からの歌がうまくなる方法を紹介します。
50歳から歌がうまくなる方法
まず、声を出す前に身体を温めるためのストレッチをしましょう。
歌うことは全身の筋肉を使う運動と同じ。
事前にしっかりと準備運動をしなくては、声帯を傷めてしまう原因にもなりかねません。できる範囲で良いので、屈伸をしたり腕を大きく振ったりして全身を動かしていきましょう。
身体が温まってきたら、次は顔のストレッチです。
頬のあたりを指でつまみ、軽く引っ張ってみてください。
円を描くように回して解れたら、次は唇のストレッチ。
口を閉じたまま思い切り息を吐き、唇を震わせましょう。
上手くできない場合は、数秒間継続する程度で大丈夫です。
次は呼吸器官のストレッチをします。
まず、5秒間息を吐いてください。このときのポイントは肺の酸素を全て吐き出し、お腹と背中がくっつくようなイメージを持つことです。
また、できるだけ肩が上がらないように注意してください。腹筋のあたりがプルプルと震えるところまで吐き出したら、次は5秒間かけて限界まで息を吸い込みます。
これを合計3回繰り返してください。慣れてきたら回数を増やすのもいいでしょう。
この呼吸法は、歌うときに必要不可欠な腹式呼吸をマスターするうえで非常に重要となってきます。
慣れてくるとインナーマッスルを正しく使うことができるので、この呼吸法だけでうっすらと汗をかく人もいるほどです。
声を出してみましょう
それでは、いよいよ声を出してみましょう。
まずは、「ド・レ・ミ・レ・ド」の音階で「ア・イ・ウ・エ・オ」と発声します。これは母音を鍛えるトレーニングで、喉を開く練習にもなります。
「喉を開く」というイメージが掴みにくいときは、「あくび」を思い出してください。
あくびをするときは、必ず喉が開いている状況。インナーマッスルを使って出した声を力強く前に飛ばすには、「遮るものがない=喉が開いている」ことが、歌が上手くなる発声練習をするうえではとても大切です。
次に、同じ音階で「マ・ミ・ム・メ・モ」と発声します。
これらは唇を一度閉じなければいけないので、母音よりも少し難易度が上がります。コツは唇を少し早めに動かし、それぞれの母音にアクセントがくるように調整することです。
例えば、「マ(ma)」なら「a」の部分をアクセントにするイメージで発声しましょう。同じ要領で、「ラ・リ・ル・レ・ロ」の発声も試してみましょう。
これらは舌を動かさなければいけないので、なかなか大変かもしれません。
しかし、ポイントはマ行の練習と同じです。それぞれの母音を強調して発声することが大切。子音に気を取られすぎるとテンポが遅れてしまうので要注意です。
まとめ
トレーニングを積み重ねることで歌が上手くなっていきます。
好きな歌を気持ちよく歌って、健康を手に入れるためにもぜひ試してみてくださいね。