音楽活動としてバンド活動を選ぶ方は多いですよね。
気の知れた仲間や共通の趣味がある友人と、同じ目標に向かって演奏するのは楽しいものです。
しかし、バンド活動は長く続けるのが難しいと言われています。
バンドを組んだことがある方には「わかる!わかる!」と共感していただけるのではないでしょうか。
最初は同じ気持ちで気持ちよくスタートを切るはず。
それでもうまくいっていったものが、少しずつ「方向性の違い」や「ケンカ」をうみ、ついに続けられず、解散の道を辿る・・・というのはよく話です。
ではそういった解散危機はどうやったら防ぐことができるのでしょうか?
バンド活動を円満に進めるコツを今日はご紹介します。
目次
バンドが解散してしまう理由、5選
まずはバンドが解散してしまう理由について考察してみましょう。
せっかく組んだバンドがわざわざ解散の選択肢を選ぶのには次の5点が考えられます。
1. 将来が見えない、デビューや売れる兆しがない
どんなに頑張って活動を続けても、デビューするチャンスを掴めなかったり、売れる兆しが見えないと、なかなか辛いものです。
将来について考えた時、その先が見えないと解散の道を選んでしまうのも仕方ないのかも知れません。
2. 音楽性・方向性の違い
バンドを始める理由は人それぞれです。
自分の強い信念を持って始めたバンドでも、加わるメンバーによってその音楽性や方向性は左右されてしまいます。
それが自分の目指すものと大きくずれ始めると、どうしても解散を意識してしまうものです。
また、友達と勢いでバンドを組んでしまった人や、そもそも音楽性にハマっていないのにそのバンドになんとなくで加入してしまった人なども同じ道を辿りやすいです。
後者に至ってはバンド自体にもよくない影響をもたらしやすく、そういうようなメンバーがバンド内にいると、最初はうまくいっていっても次第にズレが出始めやすいのです。
大げんかして、縁を切るような形になる程もめた上で、解散していくバンドも少なくないのです。
活動方針の違いが大きな溝を生むこともある。
バンドごとの活動方針というのも大きな要素です。オーディエンスへの対応の仕方、作曲をする間隔、どれくらいの頻度で練習するのかなど、理想はメンバーそれぞれに違います。
例えば、メンバーの一人は週に一度は必ずスタジオに入るべきだと考えていても、他のメンバーが二週に一度でいいと思っていれば、そこにズレが生まれます。こういった方向性の違いが解散をもたらすこともあるのです。
3. ワンマンプレーが目立ってしまう
例えばバンドの創世記からいたメンバーが、バンドの全てを仕切り、後から加入したメンバーの意見を一切取り入れないとしたらどうでしょう?
あまりにワンマンプレーが目立つような形だと、他のメンバーは耐えきれず、やめてしまうことが多いです。
また我慢してしても、いずれその不満が溢れてケンカしてしまい、解散・・・という流れにもなりかねません。
独りよがりになってしまう原因
どうしてワンマンプレーに陥ってしまうのでしょう?
ワンマンリーダーになりやすいと言われているのはボーカルや、バンドマスターのポジションにあたる人、作曲を担当する人などが多いと言われています。
彼らはバンドにとっての軸であり、他のメンバーよりも発言が強くなりやすく、ワンマンプレーに陥りやすいのです。
また、曲を作っていないことや楽器演奏の上手下手を持ち出して、メンバーの意見を聞き入れる体制を取らないとなると、よりワンマンプレーが目立ってしまいます。
4. 性格の不一致
人と人の関わりなので、必ず相性というものがあります。人間的に合わない人とはバンドを続けるのは難しいです。
5. 金の切れ目が縁の切れ目
いつの時代もどんな状況でも、お金はトラブルの元になります。
バンドの場合、ギャラの分配に不安があったり、活動内容に対してギャラが割りに合わないと思う人がいると、解散の危機に陥りやすいです。
解散危機を防いで、バンド活動を長続けるには
実際に長くバンドを続けている人たちから見受けられる共通点は次の3点です。
1. 自分の許容範囲を広げられる人とバンド活動をしよう
自分の好みではない音楽性を支持するメンバーでも、自分がそれを受け入れられるほど組みたいと思える人と組めば、方向性などで解散する可能性を防ぐことができます。
2. 相手を信頼し、口を出しすぎない
蛇の道は蛇という言葉がありますね。
バンドも各ポジションごとにそれぞれが責任を持ち、互いにあまり口を出しすぎないということが大切です。
もちろん、演奏中のズレや、合わせた時の不協和音は指摘しあいますが、基本的には各メンバーを信頼し、どうやって進めていくかという部分はある程度の自主性を持たせる方が、バンドを長続きさせることができるようです。
意見を出し合う時のポイント。
演奏中のズレや他のパートが入れたアレンジが合ってなかったりすると、指摘したくなることがあると思います。
そんな時は、自分の目線で意見をいうのではなく、演奏を客観視した上で、それが曲と合っているかどうかを伝えるのが大切なポイントです。
お互いにいい演奏を目指す気持ちは一緒のはずなので、相手を否定しすぎず、尊重しあいましょう。
3. メンバー同士がやりやすい範囲での活動をする
長くバンド活動を続けると、色々な事情から休みが必要になったり、活動自体を考え直したくなる時が出てくるでしょう。
そんな時は思い切って休んだり、練習回数を減らしたりすることが大切です。
無理に活動を続けるのではなく、メンバー同士がやりやすい範囲で随時調整しながら活動するようにしましょう。
言い換えれば、メンバー同士モチベーションが当たっている時は、それに合わせて活動量も増やすことができます。
また全体での動きにこだわりすぎず、練習の頻度もパートごとにバラバラでも構わないし、ソロでライブに出たりユニットを別で組むのもありです。
まとめ
思っているよりも、バンド活動は人と人の関わりやつながりが複雑に絡み合います。
解散危機は迎えず長くバンド活動を続けたい人は今回の内容をぜひ参考にしていただき、危険な要素は事前に取り除くようにしましょう。