最近太りやすかったり、呼吸が浅いなぁなどと気になったりすることはありませんか?
あまり知られていませんが、実は、呼吸が浅くなると疲れやすさや、太りやすさを引き起こすなどのデメリットが増加してしまうのです。
この章においては、原因だけでなく対処法や、本当に呼吸が浅いか?を確認するための目安などについても説明いたします 。
目次
自分の呼吸数は何回くらいかご存知ですか?
まず、はじめに質問があります。
あなたの普段1分間の呼吸数は何回くらいかご存知ですか?
60歳未満の成人で正常な呼吸数は、およそ1分間で12〜18回だと言われています。
年齢 呼吸数(毎分)の目安
新生児 30〜60回
生後6ヶ月 25〜40回
3歳 20〜30回
6歳 18〜25回
10歳 17〜23回
成人 12〜18回
65歳以上 12〜28回
80歳以上 10〜30回
この表を元に、少しでも不安に感じられた方は、以下の改善法を参考に今すぐ、改善法に取り組んでください。
急に呼吸が浅くなってしまう原因は何?
主に原因は2つあると言われています。
①姿勢が悪い:パソコンやスマホの影響・運動不足
現代社会においては、ほとんどの人がスマホや、パソコンの使用に多くの時間を費やしています。
この、 パソコン機器を習慣的に見る生活は、運動不足を引き起こしたり、猫背を引き起こしています。知らない間に姿勢が悪化し首が前方に出る状態を作っているのです。
そうすると、肺は圧迫されスムーズに横隔膜が動きません。
そして自ずと呼吸が浅くなるのです。心当たりはありませんか?
②自律神経が乱れている:ストレスがかかっている
人はストレスを受けると無意識下で空気を吸い込うことを中心とする状態に陥り、交感神経が常に優位になります。
反対に、リラックスしたり、落ち着いた状態では副交感神経が優位となり、吐くことを中心の呼吸になります。
深呼吸をするには、新しい空気を肺に入れるために、一度、肺の空気を吐き出し空白の状態にする必要があります。
吐ききれないままで、肺の中に空気が残った場合は、再利用することもできません。
古い空気をしっかり最後まで吐き出さなければ肺の容量を圧迫するだけになってしまいます。
ストレスによって、吸うこと中心の呼吸は、肺の中の空気の出入りが悪くなるので一回の呼吸で吸いこめる空気量が減ってしまうのです。
呼吸が浅くなることで生じるその他のデメリットについて
呼吸が浅いと体中の酸素が不足してしまうので以下のような症状が現れます。
・すぐに疲れやすくなり、イライラする
・老廃物が溜まり、ひどい肩こりで辛い
・血の循環が悪くなり顔色が悪化したり足がむくむ
・歌を歌う時に息が長く続かない
・小さい声になり、会話中に聞き取りづらくなる
呼吸が浅くなる方への問題改善方法
呼吸が浅くなってしまう問題は、腹式呼吸を行い、呼吸をサポートする働きの筋肉を鍛えると良いです。
毎日約5〜10分のトレーニングを続けるだけで少しずつ呼吸が深くなる変化を実感できます。
腹式呼吸をマスターしましょう。
まずはじめのイメージは、大きなシャボン玉を飛ばすような感覚です。
そのイメージのまま息を吐き出しましょう。
次に鼻の周りの全ての空気を集めるイメージで優しく吸いこみましょう。
このとき、吸いすぎに注意して腹八分目に留めておくことが大切です。
さらに、もう一度、大きなシャボン玉を遠くに飛ばすイメージで息を吐き出しましょう。
これとストレッチを組み合わせることで呼吸をサポートする深部の筋肉を強化することができます。
腹式呼吸を取り入れ以下のストレッチをしてみましょう。
◯前屈みをしながらゆっくり長く息を吐きましょう
(腕を下方向に動かすときは両方の肩甲骨を内側に近づけるように動かすとより効果的です。)
○息を最後まで吐ききってから息を少しずつ吸いながらゆっくり体を起こす
※ 深呼吸をする時のポイント:胸で行う呼吸ではなく、腹を意識した呼吸を行いましょう。
ポイントは、しっかり吐き出した後にゆっくりと優しく息を吸うことです。
フーッと最後まで息を吐き切ってからゆっくり息を吸いましょう。
この時、力強く吸い上げようと息を吸うと胸式呼吸になります。
胸式呼吸は酸素の取り込み量が少ないので、浅い呼吸の状態をつくってしまい肺の働きが低がってしまうことがあります。
鼻から息を吸うメリット:あなたは、普段、口呼吸ですか? 鼻呼吸ですか? 口で息を吸うことで、空気中の細菌やホコリが肺の中に入ってしまうリスクが生じます。
できるだけ、鼻を意識して息を吸うようにしましょう。
まとめ
呼吸が浅いかもしれないと感じた人は、腹式呼吸の方法を習得して、ストレスを感じた時などに意識して行うようにしましょう。
また、普段の生活の中でパソコンやスマホを使う時間が長い人は、適度にストレッチや運動を取り入れるようにしましょう。
そうすることで“同姿勢で動かない状態”を減らすことが重要です。
以上で紹介したことを参考に挑戦してみてください。