夏はいつでも冷蔵庫に入っている冷たい麦茶、カフェで飲むアイスコーヒー、お酒を飲みながらのカラオケ、ノンアルコールだからと頼むウーロン茶、いつも口にしている飲み物が、歌う時に喉に負担をかけているのです。
歌う前や歌う時にどんなものを飲むと、声が枯れずに上手に歌うことができるのかご紹介します。
目次
1.歌う時に何を飲む?
カラオケやレッスン、発表会やライブなどで歌う時に、どんなものを飲むと喉によいのでしょうか?
冷たいもの、あたたかいもの、どんな飲みものが喉に負担をかけるのか気になりますね。
また、飲むと喉の調子がよくなる飲み物も要チェックです。
2.喉によい飲み物と悪い飲み物
普段はなにげなく飲んでいるものでも、歌う前や歌う時に飲むと喉に負担をかけることがあります。
喉によくない飲み物は、できれば歌う前夜から避けて万全の調子で歌いたいですね。
1.喉によくない飲み物
まず第一に喉や胃を冷やすと、気管も冷やされお腹周りの筋肉の動きが悪くなるので、氷が入った冷たい飲み物は、歌う直前や歌う時には避けましょう。
暑い時期でも常温の飲み物がおすすめです。
ウーロン茶など油分を取って、口の中をすっきりさせてくれる効果のあるお茶は、口の中や喉周りの適度なうるおいも奪ってしまうため喉にはよくありません。
牛乳や飲むヨーグルトなどの乳飲料は、逆に粘膜が乳成分でコーティングされてしまい、痰が絡みやすくなります。
すっきりとした飲み口でよさそうな炭酸飲料は、砂糖が多く含まれているため、糖分が口や喉周りの水分を奪って、喉がより乾きやすくなるので要注意です。
2.喉によい飲み物
歌う時に邪魔にならず喉をうるおしてあたためてくれて、利尿作用がない完璧な飲み物は、白湯です。何も入れていないあたたかいお湯が一番のどに負担がかからず、歌うポテンシャルを高めてくれます。
夏、あたたかいものを飲むのは抵抗がある場合には、常温の水を飲みましょう。
お茶系が飲みたければハト麦茶がおすすめ。はと麦茶には、美肌効果や疲労回復の漢方薬・ヨクイニンの原料となる成分が含まれているので、喉の粘膜も整えてくれます。
夏は常温が飲みやすいですが、なるべくホットで飲むとより効果が。
喉の調子があまりよくない時には、大根をはちみつに漬けて一晩置いた「はちみつ大根」のお湯割りがおすすめ。
「かりんのハチミツ漬け」も効果的ですが、大根なら手軽に作ることができます。
カラオケなどで飲み物の種類が限られているシーンでは、りんごジュースがベストチョイス。
できれば氷なしでオーダーしてゆっくり飲みましょう。
3.アルコールには要注意!
喉に一番負担がかかるのは、アルコールで充血そして乾燥した状態で歌うことです。
お酒を飲むと体が熱くなり、体内の粘膜が充血。また、アルコールには利尿作用があるので、体内の水分が排出されてしまい、口の中や喉周りが乾燥しやすくなります。
アルコールを飲んで歌うことで、喉は乾燥しているのに、あたたまり過ぎて炎症、さらに負荷がかかり傷ついて出血したり、結節、それを繰り返し悪化するとポリープができることも。
いわゆる「酒やけ」のガラガラ声は喉の粘膜が荒れて、声帯の周りが腫れて上手く機能していないという注意報です。
また、お酒を飲む場でのカラオケは周りの話し声などがうるさかったり、逆にカラオケの音に負けない音量で話さなければならなかったりと、喉に負担がかかりやすいシチュエーション。
喉を傷めないためには、なるべくそういったシーンは避けたいものですが、そうは言っていられない場合には、お酒を飲んだら、それ以上に水を飲んで水分補給を心がけましょう。
4.まとめ
カラオケなどで、お酒を飲んで歌うと喉が充血してあたたまっているので、飲んでいない時よりも大きな声が出て歌いやすい!というひとも多いかもしれません。
でも、それは歌い始めだけで、続けていくと声が枯れて次の日はガラガラ…というリスクもあるのです。
なるべく喉を労りながら、上手に歌えるよう、喉によい飲み物と悪い飲み物を知って気をつけましょう。