最近は、お子さまをボーカルスクールに通わせてみたいと考えている方や、歌が上手くなってほしいと思われている方がとても多いです。
将来プロのボーカリストになる為にはさまざまな技術が必要になってきます。
その中でもとても大事なものの一つが、音程です。
音程がしっかり取れることが必要です。
絶対音感を持っているかどうかはプロを目指す上で大きな強みです。
今回はそんな絶対音感の必要性について、お話していきたいと思います。
目次
「絶対音感」を身に付ける目的とは?
絶対音感とは「どんな音を聞いても絶対的に言い当てられる音感」ですが、ボーカリストを目指す中で、この技術があったらとても有利になります。
絶対音感があると音程がズレることなく歌をうたう事ができるので、音痴になってしまうことはなく歌が歌えます。
曲の原曲キーをすぐに察知出来る力も身に付きますので、第一声から正確な音程を声に出すことも出来ます。
絶対音感の実力にも個人差はありますが、救急車の音などの効果音などはもちろん、ポップスなどのメロディーもドレミの音階で分かる人が大半です。
耳コピも得意になれば簡単に出来ます。
絶対音感は、相対音感のように他の音と比べなくても良いので伴奏がなくても歌えてしまいます。
歌が上手くなることを目的とするボーカリストにとって、本当に得たい技術です。
簡単に出来る絶対音感を身に付けるトレーニング法
トレーニング方法はピアノなど鍵盤楽器とともに練習することです。
まずドレミファソラシドを聞いてしっかり音を覚えます。
響きを覚えたら自分でその範囲を見ないでランダムで押し、当てっこゲームのように練習すると良いです。
応用編では黒鍵を覚えたり、ピアノの範囲も広げていくのですが、だいぶ難しくなってきます。
2つ3つの音を同時に鳴らして和音を当てたり、ピアノ88鍵のふちとふちを適当に押して当てても楽しいと思いますが、流石に難易度高めです。
とにかく楽しんでやることです。
もう一つは、自分の好きな曲などあるフレーズをドレミの音階で覚えておくことです。
例えばSMAPの「世界にひとつだけの花」ならばララミミレ#ドシ#ドレ#ドシとなります。
これは、絶対音感ではなく、相対音感を先に身に付けるためのものでもありますが、覚えたフレーズさえ頭に入っていれば、それと比較して音を当てることも出来るので、訓練になります。
なぜ幼少期のうちに身に付けておくべきなのか
身に付けるためには、ドレミファソラシドなど、ピアノの「音階が頭に入っているか」ということです。
基本の音の位置、響きがしっかりと頭に入っていなければどうしても分からない技術です。
そのためにはやはり幼い頃から耳を育てることが大事になってきます。
人間は8歳までに聴覚が出来上がるそうなので、小さい頃の一番頭も柔らかく耳も一番育ちやすい時期を逃さずに、練習してほしいと思います。
大人になってから絶対音感がほしいという方もいらっしゃいますがやはり幼児期の聴覚が柔軟になっている時期しか備わらない技術なのです。
大人になってから相対音感が付いたという方はいます。
その分比べる能力が未発達な幼児期の内しか、絶対音感は素直に頭に入らないです。
絶対音感は小さい頃にしか身に付かないと言われているのはそれが理由になってきます。
まとめ
この記事を読んでいただいことで、絶対音感に興味を持たれた方は是非、幼児期からお子様に音楽を勉強させて下さい。
今回お話したトレーニングも有効すが、ボーカルスクールや音楽教室などで専門の先生にも教わることでスムーズに実力が付きます。
自分の子供には無理なのではないか、歌が上手くなる子や絶対音感が身につく子は素質があるのではないか、と思われている方もいらっしゃいますが、幼少期の可能性は皆同じです。
努力した分実力は身に付きます。
大人になってからでは聴覚も出来上がってしまいます。
小さい頃のうちに歌が上手くなるようレッスンを受けて、絶対音感を身に付けてください。