一般的に、男性は女性よりも声が低いため、高音が出しにくいと感じる人が多いようです。
綺麗な裏声や高音を使いこなす男性歌手もたくさんいるため、男性でも練習次第で綺麗な高音を出すことができるようになります。
高音を出すために、プロの人たちが行なっているトレーニング方法はどんなものなのでしょうか?
男性が裏声をマスターするためには、タングトリルとリップロールを用いたボイトレを行うと効果的ですので、今回はこの2つの練習方法を詳しくご紹介させて頂きます。
目次
・舌を使うタングトリル
タングトリルとは、舌を振動させながら行う練習方法です。舌を振動させることにより、舌や声帯周りの緊張をほぐすことができます。
硬い筋肉がほぐれることで高音が出しやすくなるため、カラオケや人前で歌うときは、前もってこのトレーニングを行うことをおすすめします。
それでは、タングトリルの手順をお伝えしていきます。
まずは、口をラの形をイメージしながら軽く開きましょう。この時、舌先が歯の裏側につくようにしてください。
舌の力を抜いて、ラかルの音を発音するときのように息を吐き、舌を振動させます。
舌を振動させるのが難しく感じた場合、舌を移動させながらやりやすい場所を探しましょう。
ちょうどいい息の量を吐くことがポイントです。舌を振動させられるようになったら、声を実際に出しながら練習を行ってください。
・唇を使うリップロール
リップロールは、唇を振動させてロールさせながら行うボイストレーニングです。
唇をぶるぶると振動させることで、口周りの筋肉が柔らかくなり高い声が綺麗に出やすくなります。
また、高低差の激しい曲でも音程が取りやすくなるため、歌の上達に繋がります。
ボーカルスクールでも積極的に取り入れられている有名なボイトレ方法なので、ぜひ実践してみてください。
リップロールの手順を詳しく説明していきます。
まずは口を閉じて力を抜きましょう。
そして、口を少し尖らせて鼻から息を吸いこみ、口から吐く際に唇を振動させます。息の量を安定させることを意識しましょう。
もしできなかった場合は、口角を気持ち上にするとやりやすいので試してみてください。
唇を振動させられるようになったら、次は発声しながらリップロールを行いましょう。色々な音程で練習をしてみてください。
・ロングトーンの応用
よく吹奏楽の練習で用いられるロングトーンですが、こちらは決められた拍数の長さを一定の音量で音を出し続けるという練習法です。
ロングトーンを練習することで肺活量が鍛えられてら高音や低音など息をたくさん使う音でもブレずに出せるようになります。
メトロノームという機械を使って練習するのですが、初めは8拍、次は16拍と、慣れたら徐々に拍数を増やしていきます。
また、楽器がなくても先ほどお伝えしたリップロールでロングトーンを練習することができます。
裏声を出しながらリップロールしてロングトーンの練習をしたり、低音や地声でも行うことができます。
この練習を行えば、息の量をコントロールすることができるようになります。
・まとめ
タングトリルとリップロールを日頃から練習すれば、息の使い方が上手になり裏声もスムーズに出せるようになります。
高低差の激しい曲でも滑らかに歌うことができるようになるでしょう。
また、筋肉をほぐす役割もあるため、人前で歌う機会があるときはぜひこのトレーニングを取り入れてみてください。