目次
・ユナイテッド・ボイスとは
最近、話題のユナイテッド・ボイスは、アメリカで提唱された歌唱法の一つで、裏声と地声をその人の好みに合わせて発声する声法です。
この歌声はブルーボイス(裏声)と、レッドボイス(地声)の2種類の声を混ぜ合わせることで高音から低音までに歌うことができます。
裏声はソフトな管楽器の音、地声は、パワフルな弦楽器の音がイメージです。
一般的に低音ではレッドボイスが、高音ではブルーボイスの比重が高まります。以上の比率を、段階的に変えることで地声→裏声に変化するポイントがなくなるので、全ての歌に自由度が高まる仕組みです。
基本的に、ユナイテッドボイスでは音色の比率が変えられますが、ミックスボイスの時は、変えられません。
ユナイテッドボイスは、パワーが少し弱いのでポップスやバラード曲に合いやすく、ミックスボイスは、音色がパワフルなのでヘビメタやロックに合いやすいと言われています。
・レッドボイス練習法
1.フォーカス・ポイントの習得:声帯をこすり合わせた練習をしましょう。
声帯が前歯にあるので、そのポイントから出る声を意識して「いぃー」と強めに発音してみましょう。
このとき、ブルーボイスとは異なるパワフルボイスが出ると思います。
2.コルクを前歯でくわえながら歌うとレッドボイスが出しやすいので繰り返しましょう。
・ブルーボイス練習法
1.「Ha(ハァ)~~」っと、大きめのため息をついてみましょう。
この時に、身体全体が下方向にさがると自然に、口から声が出るようになります。
これでブルーボイスの基礎が完成です。ため息を使って高音から低音までの声を出す練習をしてみましょう。
2.ふくろうボイスでエクササイズ
次に、ふくろうの鳴き声の真似をしてみて下さい。
口をすぼめ尖らせ、目を開いた状態で「ほうー」と繰り返し発声しましょう。
声を出しながら、頭の中で音の響きを感じ、身体が下方向に下がって自然な声が出ていれば成功です。この声を使って好みの歌を歌ってみましょう。
・上級編
レッドボイスとブルーボイスをミックスして声を出したり、歌う練習で、ブレイクポイントをなくしましょう。
海外ドラマやCMなどで人が「オ~、イエス!」と、言うのを聞いた事があると思います。これを使った練習です。
「オ」を地声から始めて1オクターブ、上にあげる途中に裏声にひっくり返し、また地声に戻します。レッドボイスからブルーボイスに変える時に裏返る感覚がポイントです。
高音から低音に降りてくる時は自然に地声に戻すようにしましょう。
・まとめ
ブルーボイスもレッドボイスも、ポイントは自然に声を出せるようになるまで身体で学ぶ事です。
ブレイクポイントが気にならなくなるくらいまで繰り返し、練習し、習得してください。
難易度は高いですが、チャレンジする価値ありです。