ボイストレーニング

絶対音感なのに歌が下手?!不思議なその理由と音痴の治し方

一時期テレビでもよく聞いた「絶対音感」という言葉。詳しくは知らなくても、音感がとても優れている人のイメージが湧いてくる言葉です。

他の人より音感の能力が秀でているのだから、さぞかし歌も上手いんだろうなあ、自分も絶対音感が欲しいなあなんて思う方もいらっしゃるでしょう。

絶対音感に対してこのようなイメージを抱かれる方が殆どなのですが、実は絶対音感と歌の上手さは直結しません。

絶対音感があるのに歌うと音痴!という人も実はいるのです。

どうしてそうなるのか。その仕組と音痴を治す方法をご紹介したいと思います。

目次

1、絶対音感とは

2、音痴な理由はコレ

3、音痴の種類と克服方法

4、まとめ

絶対音感とは

そもそも絶対音感とは何なのでしょうか。

音を感じる能力は全ての人に備わっています。

皆さんも音を聞けばお腹に響くような低い音だなとか、耳障りな高い音だなとか、分かりますよね。

普通の人の音感はこの程度なのですが、絶対音感の持ち主は、その音がドレミの音階で聞こえるのです。

人の足音が聞こえれば「今のはレのシャープ」、お箸を落とした音は「ミ。でも一オクターブ高いミ」といった調子で、正確に聞き取れるのです。

この世の全ての音が音階で聞こえるそうですので、その世界を想像すると疲れてしまいそうな気もしますが、音楽家や楽器を学ぶ人にとっては非常に羨ましく、とても役に立つ能力なのです。

そんな素晴らしい能力があるのに、歌うと音痴だというのはとても不思議に思えますね。

そこには、音を正しく聞く能力と声を正しく出す能力は全く別ものだという事実があるのです。

音痴な理由はコレ

歌を上手に歌うために必要な能力の一つは、音を正確に聴き取る能力です。

絶対音感の人は既に備わっていますのでこれに関して努力の必要はありません。

しかし普通の人はこの能力を養うために音楽により多く触れ、繰り返し曲を聴いてリズムや音程を覚えなくてはいけません。

そして二つ目に必要な能力が、聴いた音を正確に再現して歌う能力です。

絶対音感なのに音痴だという人は、この音を正確に再現し、口に出す能力が欠けているのです。

だから音痴になってしまうのです。

頭では理解できていても、その音を出す能力がなければ歌は上手く歌えないということがお分かり頂けたのではないでしょうか。

音痴だと言う人は、この2つの能力のどちらか、もしくは両方の能力が十分足りていないから音痴になってしまうのです。

この能力は生まれ持ったものだけではありません。

トレーニング次第で能力を伸ばしたり、矯正することができるのです。

音痴の種類と克服方法

音痴の理由が分かれば、次はどの種類の音痴に当てはまるのかを知る必要があります。

もっと具体的に知ることで音痴が治しやすくなります。

音痴と言われている殆どの方が当てはまるのが「運動性音痴」です。

歌うことに対して苦手意識が働いてしまい発声が正しく出来なかったり、恥ずかしくて声量の調整やリズムを取ることが出来なくて音痴になっているのです。

このタイプの方達のほとんどは、正しい歌い方を知らないだけです。

歌うための正しい呼吸の仕方、発声の仕方を覚えれば、音痴を治すことができます。

そして少数派の音痴が「感覚性音痴」です。

こちらは生まれ持って音が上手く聞き取れなかったり、音程が判断出来ないなど、脳内の聴く能力を司る部分に難がある方が当てはまります。

こちらの方の場合は簡単に練習のみで治すことは難しくなります。

スペシャリストのサポートが長期に渡って必要です。

音痴だと自覚されている方は自分の歌声に自信を無くしているので、歌うとことを敬遠しがちです。しかしそれでは益々音痴になるだけで、克服などできません。

音痴を克服するにはとにかく歌うこと。積極的に口に出して歌うことが一番効果があるのです。

家事をしながら、お風呂に入りながら、何でも構いません。日常生活の中にどんどん歌う行為を取り入れて、歌に慣れて下さい。

まとめ

音痴の方は自分がどの能力を伸ばす必要があるのかを最初に見極める必要があります。

それが解ればそこを伸ばす努力さえすれば、誰だって音痴を克服できる可能性はあるのです。

日頃から歌い、歌に慣れていけば歌うことがどんどん楽しくなってきます。

するともっと上手く歌いたい、上手く歌うためにはどうすれば良いのかと探究心が出てくるものです。

そうなれば音楽教室に通うのも恥ずかしくありません。

そこで正しい呼吸や発声のレッスンを受ければ、見違えるほど上達します。諦めずに努力を続けて下さい。

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