あなたは「歌」と聴くと何を思い浮かべますか?
ポップス、ミュージカル、演歌、オペラ、ロック・・・など、歌は様々なジャンルに分かれています。
特に「声楽」に振り分けられるオペラなどの音楽と、「ボーカル」と表現されるポップスでは発声方法が全く違い、歌う際の力の入れどころなどが変わってくるのです。
今回はいわゆる「声楽」と「ボーカル」がどのように違うのかに注目してみましょう。
目次
マイクを使わない?声楽の驚きの発声法
ポップスのアーティストのコンサートでは一人一人にマイクが用意されているのを皆さんもご覧になったことがあると思います。
しかし声楽では正反対!基本的にはマイクを使わないのです。
もちろん大きなコンサートホールなどでは、マイクを使うこともありますし、PAシステムで調整を行うこともあります。
しかしそれは一人一人がマイクを使用するということではなく、ステージ全体の音をきちんと拾ってバランスを保つためのものなのです。
マイクの使用が前提となっていないので、その場に立つ人間には十分な声量と一番遠い席までも音を響かせる技量が必要となります。
上記を満たすため、一般的にオペラ歌手などは「ベルカント唱法」または「イタリア式発声法」と呼ばれる発声法を使用します。
胸声とファルセットをミックスさせることで、通常とは全く異なる発声となるのです。
これにより求められる条件をクリアしたまま表現を豊かにできるのです。
ただし、「ベルカント唱法」をマスターするには地道な訓練が必要です。
通常会話などで行われる発声とは全く違ってくるので、然るべきボイスレッスンがなければ、自由自在に使うことはできないのです。
地声で発声するボーカル
声楽の発声法に対して、地声で発声し、マイクを使うことが多いのがポップスのボーカルです。
声楽のように大きなホールで届くような声量や響かせる技術はそこまで重要ではないので、より自由に思ったままの表現が許されます。
上記の通り、声楽とポップスであるボーカルの発声は大きく異なります。
「ベルカント唱法」のような発声方法がポップスのミュージックシーンで使われないということではありません。
年々音楽のジャンルはより自由になり、声楽の発声を使ったポップスのアーティストも増えているのです。
歌い手にとって、いろんな発声方法が使いこなせるのは、大きな強みです。
なぜならジャンルレスに歌を歌うことが可能になるからです。
しかし、先ほどの「べルカント唱法」などは独学で身につけるのは難しいので、ボーカルトレーニングに通うことで習得を目指しましょう。
レッスンを正しく受けることで、歌唱力の高さだけではなく、自分が思った表現を自在に表現できる力が身についていきます。
まとめ
ジャンルによって発声方法は変わってきます。
ただしジャンルレスに発声方法がマスターできれば、あなた自身の音楽の幅が広がっていきます。
声楽などは通常に聞くことが少ないので、ボーカル教室なので一度体験してみるといいかもしれません。あなたの歌が今よりグッと上手になるかもしれません。