歌を習い始めた方が、必ずと言ってもいいほどぶち当たるのが、ロングトーンの壁だと言われています。
ロングトーンとは、名前のごとく長く同音で歌う事ですが、これさえ出来たら、満足感だけでなく高得点が得られるのにと悩んでいる方が多いという話を、よく耳にします。
しかし、ただひたすら長く声を出そうとしても上達するものではなく、喉を痛めてしまう恐れもあります。
ぜひとも以下の3つをポイントにして試していただきたいと思っています。
目次
①自分の今の声量を秒数として表す。
突然ですが、あなたは今、現在どれくらいの長さの声を出し続けられるか正確にご存知でしょうか?
声を長く出そうと練習する際中には、大音声や小音声、低音、高音、 などによって出る声の長さも変わってきます。
それぞれその長さを把握していないと、具体的な声の改善に時間がかかってしまいます。
日々の練習の効果を知って、達成感を得る事で次のステップにも進みやすくなります。
はじめに、自分がもっとも長く出したいと考えている音のロングトーン部分を、タイムウォッチで測定・確認して表に記入するようにしましょう。
実際に試したゆみさんの場合。
私は、はじめ、高音のロングトーンを測った時にどんなに頑張っても8秒でした。
自分ではもっと長く出せている気になっていたので正直、ショックでした。
しかし、すぐに気持ちを入れ替えて、今日が8秒なら3日後には、9秒、週末には10秒、最終的には15秒を目指そうと思うようにしました。
しかし、さらにここで新たに気づいたことがありました。
それは、この8秒という数値はロングトーン部分だけを歌った場合であって、実際の歌では、このロングトーン部分にたどり着く前に疲れ果てていたり、サビの部分でエネルギーを使い果たしていて、8秒フルでロングトーンで歌えていないかもしれないということです。
かなり焦りましたが、喉を痛めることが一番嫌だったので、とりあえず、ロングトーン部分だけを中心に練習を始めて、納得して15秒出せるように至った時に、好きな曲の中に当てはめて、留意して歌うようにしました。
こうすることで、歌全体のバランスにも目が行くので、歌いやすさがアップしたように感じられました。
このことからもわかるように、まず最初に自分が出したいと考えているロングトーン部分の秒数と、今、自分が出すことが可能な秒数との間に、どれ位の差があるのかを確認することをお勧めします。
②短時間から練習を始める。
綺麗なロングトーンを出したい場合は、ぜひとも短時間からの練習を始めていただきたいです。
長い歌声が出せないと思っている人は、肺の中の空気=息を、最初の段階で一気に吐きだしすぎる傾向があります。
よって、今よりも息を少しずつ小出しに出すよう、息の吐く量をコントロールすることを意識することで随分変わってくるでしょう。
もしかしたら、息を出すタイミングや方法を変えたことによって声が、出しにくかったり不安定に感じるかもしれませんが、練習を続けることで安定してきます。
しかし声が小さくなったり大きくなったりかすれたりする状態が続くようであれば、最低限、可能なロングトーンの秒数内で、安定した音や長さがを出るよう練習するようにしましょう。
③腹式呼吸を完璧に身につける
歌のトレーニングをされている方は、腹式呼吸の練習についてはもうご存知だと思います。
しかし、この腹式呼吸はに苦手意識を持たれている方もいます。
実際、腹式呼吸が正しく定着していれば、呼吸コントロールが上手にでき、ロングトーンがと出しやすいはずなのです。
初心者の人に特に、多いのが、腹式呼吸が正しくできている時と、できていない時があり不安定な状態に陥ってることが多いです。
正しい腹式呼吸を確認し、その状態を意識して練習するようにしましょう。
まとめ
綺麗なロングトーンを出すためにポイントをあげましたが、これらをランニングトレーニングに照らし合わせて考えてみるともっとわかりやすいです。
例えば、ランニングに慣れない人や苦手意識があるような人はその距離を短縮したり、ペースを落としたりすることで、楽に長期間、続けられるようになります。
これは、慣れない間は、マラソンで使うエネルギーバランス配分が掴めないために、上手くできないということが多いからです。
それぞれの人のエネルギーレベルでも異なりますし、その日のコンディションでも変わってくるので、常に自分と向き合って、上手に、気持ちよく感じられる配分を見つけていって欲しいと思っています。
自分の体の声を聞きながら継続し少しずつ改善を加得る事で、必ず上達し、良くなっていきます。
3つのポイントに注目して美しいロングトーンボイスを楽に出せる方法を習得してください。