歌が得意な方は自分の特技を生かして、指導者としての道を選ぶ方が多いです。
その中には、最終的に自分で開業を目指す方もいます。
数あるボーカルスクールやボイストレーニングスクールの中で、注目を集められるような講師になるためのポイントについてお伝えいたします。
目次
ボイストレーニングの経験について
ボイストレーニングのスクールに通う生徒さんたちは、呼吸法や発声法はもちろん、音程の取り方、声量の調節、これらを持続するのに必要な体力作りや正しい姿勢などの習得を目指してきます。
トレーナーの仕事を考えているあなたは、最低限これらを学んだ経験が必要ですし、これらに伴う基礎基本的な知識をうまく伝えられるように理解しておく必要があるでしょう。
ボイストレーニングの効果について
歌をうたうときに、聞く人を魅了するためのボイストレーニングのテクニック習得は受講者にとても人気が高いです。
ある程度トレーニング経験がある生徒さんは入学すると直ぐに、ミックスボイスやヘッドボイスの習得がしたいと思われるようですが、以下の順番に沿って、確実に身につけていくことで、無理な歌い方で喉を痛めたり、変な癖をつけてしまう危険を避ける事ができます。
①地声:基本的な声
②裏声:声換ポイントの確認と裏返ったような声の出し方=ファルセットとも言います。
③チェストボイス:胴体をスピーカーにイメージして地声音域で響かせることで出る音声。
④ヘッドボイス:ファルセットの状態を頭の上で響かせる音声。
⑤ミドルボイス(ミックスボイス):裏声と地声の声換ポイントを滑らかに発声する方法。
呼吸法について
レッスンで生徒さんたちが最初に身につける呼吸法はとても重要ですので、紹介しておきましょう。
呼吸法は胸式と腹式の2種類があります。
肺と肋骨を身体の前方に押し出すことで呼吸をする方法が胸式呼吸です。
一方の腹式呼吸は肺を自分の下腹方向、腹横隔膜に押し出すことで呼吸をします。
腰や背中にリラックス効果もあると言われている腹式呼吸で歌うと、横隔膜や息の圧力をコントロールがしやすいなどの多くの理由で取り入れられています。
まとめ
ボイストレーナーやボーカル講師は生徒への指導だけでなく、その中で自分のスキルアップが望めることも利点の一つだと言えます。
自分が習得しているレベルよりも高い技術を要する生徒が来た場合は、迷わずに自分に必要なトレーニングを受けて対応するようにしましょう。
そして、そのような時に慌てる事がないように、普段から自身のボイストレー二ングや講師としてのトレー二ングを受講し、自信を持って指導が続けられる準備をすることをお勧めします。