人気があるプロボーカリストは歌が上手い人は星の数ほどいますが、その中でプロになれるのは限られたごくわずかな人数です。
プロのボーカリストとして収入を得られる人は、歌が上手い人と比べて何が違うのでしょうか。
目次
1、プロのボーカリストとして収入を得るには
もし、歌が上手いだけでプロになれるなら、世の中の音大の声楽科を出た人の多くがプロになれます。
しかし現実は、上手いだけの人が音楽で生計をたてるのはかなり難しいものです。
ステージに立つ機会があるミュージシャンでも、音楽関係以外の仕事で副収入を得て生活している人は珍しくありません。
人気があって音楽一本で食べていけるプロのボーカリストは、歌が上手い以外に一体何がすごいのでしょう。
歌が上手いこと以外に必ず何か別の売れる要素があるはずです。
そしてその要素は、歌が上手いことと同等かまたはそれ以上に、プロとして売れるために重要なことに違いありません。
プロのボーカリストが歌が上手いのは当たり前ですが、それほど上手いとは言えないのになぜか人気があり売れているプロボーカリストもいます。
「歌の上手さ以外の別の売れる要素」とはそこにあります。
それはずばり、ボーカリストが作り出す曲の歌うことによって作り出す世界観です。
歌の上手い人がカラオケの点数をとるために歌う歌はどんなに上手くても心に響きませんが、プロのボーカリストが歌うとまるで歌の景色が広がるような感じがします。
2、楽曲の世界観
歌にはメロディーがあり、歌詞があり、それぞれに作曲者と作詞者のメッセージが込められています。
作曲者や作詞者がイメージする世界や感性を、歌にのせて聴く人に届けられるかどうかは非常に大事な要素です。
それができるかどうかによって、同じ歌でも、聴衆が受け取る印象は随分と違います。
例えば、小学校の卒業式で子どもたちが歌う歌を聴いて、涙を流す保護者はたくさんいますが、子どもたちは歌が上手い訳ではありません。
子どもたちの歌声が、楽曲のメロディーと歌詞を聞く人に伝えることで、保護者が心を動かされ涙を堪えきれなくなるのです。
例として卒業式という特別なシチュエーションをあげましたが、プロとして人前に立つときは歌い手と聞く人は赤の他人です。
それでも、楽曲の世界観を見事に再現して、聞く人の心を動かすことができるのがプロのボーカリストです。
3、まとめ
楽曲の世界観を作り出せるようになるためには、楽曲自体をよく理解する必要があります。
プロボーカリストになるために技術面を磨くだけではなく、少し目線を変えて、自分の気持ちを歌に乗せて歌う練習をしてみるのはいかがでしょうか。
次第に、ボーカリストとしての個性が出てくると思います。
上手いけど面白くないボーカリストではなく、聴く人が思わず感情を揺さぶられるようなボーカリストを目指してください。
そしてもし行き詰まったら、ぜひレッスンに足を運んでください。
ボーカルスクールはプロの集団です。
リズムや発声法だけでなく、表現力やテクニックも身に着けることができます。
上を目指すからには、アマチュアのうちにできるだけプロ集団に揉んでもらって、プロの世界でも通用するレベルまであなたの才能を最大限に引き伸ばしましょう!