プロボーカリストを目指しているけど、ボーカル教室には通っていない。
なんて人いませんか?
それ、かなり危険です。
なので、そんな方に向けてボーカルスクールに通うべき理由やメリット、何を学べるのかなど解説していきます。
目次
1、一人でボイトレはできません
まず、ボイトレを一人で行うのはかなり難しいです。
なぜかというと、自分が聞いている自分の声と他人が聞いている自分の声は全く違うのです。
少し専門的に言うと、音の伝わり方には空気伝導と骨伝導の2種類があります。
空気伝導は文字通り空気を振動させて伝わるので、自分にも他人にも伝わりますが、骨伝導は自分の骨を振動させて伝わるので、自分にしか伝わらないのです。
そのため、自分が聞いている自分の声と他人が聞くものは全く違う音になります。
そして歌は自分ではなく他人が評価するものなので、他人が聞いている声を基に変えていかなくてはなりません。
つまり自分の声を聞きアドバイスしてくれる人が必要なのです。
それを可能にするのがボーカルスクールです。
これを聞くと、録音でもできるのではと考える人もいるでしょうが、やはり録音機は機械なので、録音で聞くのと実際に他の人に届く音にも違いはあります。
つまり実際の声を判断してくれるのは自分以外の人にしかできないのです。
2、ボーカルスクールに通うべき理由
さきほどの一人では自分の声が分からないのもそうだが、正しい発声方法を学べることが、何よりものボーカルスクールに通うべき理由なのです。
声帯は筋肉のようなものなので、間違った発声練習をしていると故障してしまいます。
ひどい場合だとポリープができてしまうことや、最悪の場合は声が出なくなる可能性だってあります。
プロのボーカリストを目指すなら、声帯の故障は避けたいものです。
もちろんボーカルスクールで先生のもと、正しい発生方法を学ぶことがプロへの近道ではないが、故障という遠回りは防ぐことができます。
また独学で正しい発声をしていたとしても、声のメンテナンスをすることは大切です。
当たり前ですが、正しい方法でも無理をしすぎてはいけません。
分かっていても、歌に夢中になって声帯の違和感に気づけないことは多くあります。
そこに客観的な判断をしてくれる先生がいれば、違和感にも気づき正しいメンテナンスを施してくれます。
3、ボーカルスクールの内容
では実際にボーカルスクールでは何をするのか気になりますよね。
もちろんスクールによっても異なりますが、基本的には5つの内容があります。
一つ目は姿勢の見直しで、基本となる正しい姿勢を作ってくれます。
姿勢というのは癖付いているので、意識してもなかなか直りません。
それを先生が逐一指摘してくれます。
二つ目は筋トレで、歌唱に必要な筋肉、特に腹筋をつけることができます。
やはりこれも間違ったやり方をしていては、故障や変な筋肉の付き方をしてしまいます。
それを正しい方法で行います。
三つ目は体の使い方の指導で、歌だからと言って喉だけでは上手く歌えませんし、疲れやすくなってしまいます。
上手く、力強く歌うにはやはり全身を意識しなくてはいけません。
全身を意識するというのは非常に難しいが、先生が客観的に見て聞いて、指導してくれます。
四つ目は発声練習で、これは発声だけでなく音程やリズムを意識した練習です。
上手く歌を歌うための基礎となります。
五つ目が歌唱指導で、これは節回しやこぶしなどの表現力を鍛える歌唱テクニックの指導です。
これは上手いだけではない、心に響くような歌を届けるための指導です。
4、まとめ
ここまでで書いたように一人で練習していては上達も難しく、故障する危険性も高いです。
専門家のもとで客観的な判断をしてもらうことが大切です。
プロボーカリストを目指すなら、遠回りをしないためにもボーカルスクールは絶対に通うべきでしょう。