歌がうまくなるために習得しなければならない技術というのはたくさんあります。
その中でも上達の過程で必要になってくるのが「幅広い音域」と「持続性」ではないでしょうか。
様々なアーティストの曲を歌いこなせる音域と長い時間歌ってもへこたれないのどは歌を練習し上達するために必要な力です。
それを身につけるためには声帯を鍛えることが大切です。
ではどうやって声帯を鍛えたらいいのでしょう。
どうして声帯を鍛えることが大切なのか、どういう練習をすれば声帯を鍛えられるのかをご紹介します。
目次
声帯を鍛えるとはどういうことか
声帯というのは粘膜のヒダで声帯そのものを鍛えることはできません。
一般的に言われる声帯を鍛えるというのは正しくは声帯の周りにある声帯を動かすための筋肉を鍛えるということです。
声帯の周りにある筋肉は発声筋と言われ、この筋肉の動きの良さが発声の良さにつながります。
発声筋には輪状甲状筋や披裂筋などがあり、声帯に緊張を与えたり声門を閉じたりするときに使う筋肉です。
つまりこの発声筋を鍛えることが歌がうまくなる第一歩なのです。
では具体的に発声筋の鍛え方をみていきましょう。
発声筋を鍛えるトレーニングその1:エッジボイス
エッジボイスは「あ゛あ゛あ゛」のような少しざらざらしたような感じのガラガラ声です。
このトレーニングをすることで声帯を閉じることができるようになります。
のどに力は入れず音量も小さく息を吐きすぎないのがコツです。始めは低音の出しやすい音程から始めると良いでしょう。
慣れてきたら徐々に高音でもやってみてください。
発声筋を鍛えるトレーニングその2:裏声
ホーとかフーとかの息漏れしやすい音で少ない息で裏声を出す練習です。
この練習は輪状甲状筋という声帯を開く筋肉を鍛えます。
この筋肉が鍛えられることによって高音も出るようになり声を楽に出せるようになります。
またこの筋肉をコントロールできることによって音程も安定させることができるようになります。
これらのトレーニングによって発声筋を鍛え声帯の動きを自由にすることができるのです。
是非鍛えてより良い発声と持続力、幅広い音域を手に入れましょう。
トレーニングする上で注意すること
発声筋を鍛えることでより良い声を出せるようになりますが、そのトレーニング方法や仕方は正しくなければいけません。
当たり前のことですがこの当たり前を実践するのはとても難しいことです。
できれば自己流ではやらずにボーカルスクールなどでボイストレーニングのレッスンをうけた方がいいでしょう。
発声の練習も大切ですが正しい発声を覚えるためには正しい呼吸法でボイストレーニングしなければ上達できません。
ボーカルスクールでは欠けている力や必要な練習方法を個々に合わせて総合的にレッスンしてもらえます。
間違った方法でトレーニングを続けても効果は出てきません。逆に変な癖などが付いてしまったらそれを直すことからやり直さなければならなくなってしまいます。
どんどん鍛えて早く上達したいと誰もが思います。
ですが最初はゆっくりと時間をかけてトレーニングの内容や方法をしっかりと理解して少しずつ試していくことが大切です。
その丁寧な取り組みによって正しいやり方が身につけば後はペースを上げて訓練を続けることによって効果がどんどん実感できるでしょう。
まとめ
歌がうまくなるために声帯を自由に動かせる技術が必要です。
そのためには声帯を動かすための筋肉(発声筋)を鍛えるのが効果的です。
トレーニング方法にはエッジボイスや裏声などがあり声帯を開く筋肉や閉じる筋肉を鍛えます。
トレーニングする上で大切なことは、自分の声帯が動いているのを感じられることです。
動きを感じてコントロールできるようになることが大切です。丁寧にじっくりと動きが実感できるまで取り組むことが大事です。
ボーカルスクールなどでレッスンを受けるのも良いでしょう。
声帯を自在にコントロールできる技術と筋力を手に入れて音程の安定した高音を手に入れましょう。