ギター弾き語りのコツ、最終回、実践編です。
グッズ、レッスン方法と多角的に練習方法などをご紹介しました。
今回は、実践編としてより高みへ上る練習方法をご紹介します。
さあ、いよいよステージデビューの日が近づいてきました!
目次
◆アルペジオ奏法
ギター弾き語りでは、コードをかき鳴らすだけではうまく聴こえません。
パワー全開のコードストロークと対比を成すのが、アルペジオという奏法です。
分散和音とも呼ばれるアルペジオは、ギターの弦を1〜3本くらいでコード構成音を爪弾く奏法です。
ゆっくりとしたテンポでバラードに、速く弾けばカントリーや疾走した感じが出せるテクニックです。
左手は原則、コードを押さえます。右手は親指、人差し指、中指(場合によっては薬指も)を使います。
スリーフィンガー、フォーフィンガーとも呼ばれる所以です。
Cのアルペジオなら、コードの構成音C、E、Gを1つずつ鳴らします。
スピードを変えたり、構成音の中で弾く順番を変えたりすれば、無限のパターンが生み出せるのです。
自分なりのアルペジオパターンを持っていると、ステージで強みになります。
自分だけの個性あるアルペジオパターンに挑んではいかかでしょう。
◆プリングオフとハンマリングオン
アルペジオ奏法の中で多用されることの多いテクニックです。
プリングオフは、弦を押さえていた左手指を離し、1つ下の音程を出すテクニックです。
ハンマリングオンは、逆に左手指を弦に強く速く押し当てて1つ上の音程を出します。
プリングオフ、ハンマリングオンをアルペジオ奏法と組み合わせる事で、フレーズに装飾音という色彩が生まれます。
単調になりがちな弾き語りで、音に彩を添えて下さい。
◆弾き語り上達のコツ カポは使うな
ギターには「カポ(カポタスト)」という便利なグッズがあります。
歌いにくいキー、ギターの響きを変えたい時などに使うグッズですが、今回の上達のコツでは、あえて使いません。
AmをBmに変えたいと時、2カポの指示があってもカポを使わずにBmに自分で転調して弾く練習をしましょう。
このカポを使わない練習のメリットは二つあります。
1.コードをよりたくさん覚えられる
2.転調した場合の指板上での位置関係を理解出来る
転調は演奏に付き物です。カポを使わずに転調(キー変更)をする事で、将来どんなキーにも対応出来る力が付きます。
◆空ピック奏法
空ピックというテクニックをご紹介しましょう。
このテクニックによりリズミックな曲も弾けるようになります。
空ピックには、明確な音程はありません。パーカッションのイメージで右手を素早くストロークさせて、弦にピックを軽くヒットさせて下さい。
その際、左手は、弦に軽く触れて余分な音が出ないようにします。
空ピックは、ダウンストローク、アップストローク両方で出来るようにしましょう。
シンコペーションの際に、この空ピックを使えば、うまくリズムにのれるようになります。
◆上達のコツ あえて弾かない日を作る
ギター弾き語りをうまくなりたいが故に、毎日何時間もギターを弾いたり、歌をうたっている人がいます。
しかし、喉も指も酷使すると疲弊します。練習のし過ぎで喉や指を痛めては本末転倒です。
上達したいなら、あえて弾かない日、歌わない日を設けましょう。
弾かない日でも出来る練習があります。音源を聴いたり、YouTubeを観たりしてイメージトレーニングをしましょう。
憧れのミュージシャンの演奏、歌唱を観て聴いて、いつか自分も、とモチベーションを高めましょう。
◆まとめ
ギター弾き語りに関して、上達のためのコツをいくつかご紹介しました。
今は、弾き語りのための教則本やDVD教材など、多くの情報があふれています。どれ学べばいいのか分からないのが、正直なところでしょう。
ギター弾き語り上達の一番のコツは、「真似る事」です。憧れているミュージシャンの曲、歌いたい曲。とにかく、真似て見ましょう。真似て録音して聴いてチェックして。
その繰り返しの中で、きっと今回ご紹介したコツが役立つはずです。