ボイトレの課題曲、カラオケでマスターしたい曲。
様々な曲がある中で、自分の目的にあった歌を探すのは、意外と難しいものです。
今回は、女性がボイトレで使いたい課題曲、7選をご紹介します。
ご自分の目的にかなった歌を探してみて下さい。
目次
◆「眼鏡越しの空/DREAMS COME TRUE」
まずは、ドリカムの懐かしいナンバーから。
ドリカム、吉田美和さんと言えば、張りのある声と広い声域が特徴です。
しかし、この「眼鏡越しの空」には、大きく声を張ったり高い声域を求められたりといった部分は多くありません。
それでもこの曲を課題曲としてご紹介するのは、この曲のメロディーに理由があります。
たくさんの言葉を音程が細かく上下するメロディーで歌っています。
低い音でもはっきりとした発音が、高い声の印象がある吉田美和さんのもうひとつの歌唱力を裏付けています。
上下するメロディーの音程を外さないよう練習してみて下さい。
◆「CLOSE TO YOU/カーペンターズ」
洋楽の古いナンバーです。
この曲からマスターしたいポイントは、コードと歌(メロディー)の関係です。
歌のバックに流れるコード進行を意識して歌うと、なぜこの音で歌っているかといった音に対する必要性が理解出来ます。
可能であれば、コード構成音を譜面で見ながら歌ってみましょう。
または、ギターやピアノが弾ける人と一緒に演奏してもらって、コードチェンジのタイミングを見せてもらうのもいい練習になります。
◆「タマシイレボリューション/Superfly」
ロックをご紹介します。
この曲では、パンチのある歌唱力 に注目しがちです。
しかし、常に声を張って歌っているわけではありません。
声のダイナミクス表現は、大きな声を無理なく出来る効率的な発声と小さな声量でもはっきりした発声の二つを効果的にミックスする事で最大限の表現力となります。
「ここぞ!」という所で声を張るポイントを探しましょう。
◆「涙そうそう/夏川りみ」
ロックの後はしっとりとした曲を歌ってみましょう。
「涙そうそう」は沖縄音階が特徴の歌です。
普段耳慣れないメロディーは新鮮であると同時に、一朝一夕にはマスターする事は難しいかも知れません。
何度も聴いて、独特のメロディーを身に付けて下さい。
自分では歌えたと思っていても、録音を聴くと元の歌との差に驚く事もあります。
何度か録音・再生を繰り返して音程による表現力を磨いて下さい。
◆「三日月/絢香」
もう一つ、バラードナンバーをご紹介します。
シンプルなメロディーで特別広い音域を求められる曲ではありません。
だからこそ、自分の歌い方がよりはっきりと分かる曲です。
丁寧に歌って自分のウィークポイント、得意な歌唱法を探してみましょう。キーを変えて歌ってみるのも、トレーニングのひとつです。
◆「ロマンスの神様/広瀬香美」
カラオケで盛り上がる定番曲のひとつです。
高い声がポイントになりますが、そこだけに着目するのは危険です。
いきなり高い声に挑戦すると、かえって声帯を痛めます。この曲に挑戦するなら、自分のキーを事前にしっかり把握してから臨みましょう。
◆「Automatic/宇多田ヒカル」
宇多田ヒカルのデビュー曲をご紹介します。
この曲が発表された当時は、それまでにない宇多田ヒカルさん独特の歌い方が話題になりました。
女性ボーカルとしては低めのキー、歌詞の切り方が独自である事などでした。
なかでも、現在、ボイトレに取り組んでいる人に聴いて欲しいポイントは、ハスキーボイスであっても言葉がはっきり伝わる発音です。
低いキーでハスキーな声は、一般に言葉(歌詞)を伝えるのには不利とされています。
しかし、宇多田ヒカルさんはそうした不利とされる歌唱法でも歌詞をしっかりと発声しています。
日本語と英語のバイリンガルならではの発声(発音)なのでしょう。ボイトレをしている人なら是非、身に付けたいテクニックです。
◆まとめ
ボイトレ向きの歌、女性編を7曲お届けしました。
ボイストレーニングには目的があります。
声域を広げる、表現力を磨く、声量を上げる。
それぞれの目的に合った曲をボイトレに使ってみましょう。