皆に歌が上手いと何時も言われる。何を歌っても褒められる。
自分でも他の人よりは歌唱力があるなと自覚してくると、人に教える事が出来るのではと思い始めるのではないでしょうか。
ボイストレーナーという職業について具体的に調べたことのある方もいるのではないでしょうか。
ボイストレーニングを受けるのは歌手だけではなく、声そのものを職業にする声優、ナレーター、アナウンサー、など様々です。
そこからボイストレーナーという存在を知り、なりたいなと思われる方もいるかもしれません。
ではボイストレーナーになるにはどうすれば良いのでしょうか。何か取得しないといけない資格や許可証などがあるのでしょうか。
目次
ボイストレーナーに必要なもの
ボイストレーナーの資格って難しいでしょう?と言われるのですが、この質問はちょっと答えに困ってしまいます。
資格だけに限って単純に答えれば、ボイストレーナーになるために、そしてボイストレーナーだと名打って働く為に保持しなくてはならない公的な資格はないのです。
検定試験とか受けなくてもよいのです。
歌を人に教えられるだけの実力と技術を持っていればボイストレーナーにはなれます。
ところが実際に歌が上手いと言っていても、それらを客観的に証明するものがなければ信用度は上がりませんし、下手をすれば一種の自己満足になり得ません。
受講生を獲得しても信頼がなかなか得られないでしょう。
先生に対して疑心暗鬼の状態でトレーニングを受けても上達はしません。どこかのボーカルスクールに就職するとしても、ハードルは高くなるでしょう。
第三者にとって分かりやすい証明書とは、実は結構大切で物事を進めやすくするのです。
ですので、出来るだけ歌のコンクール、歌唱大会、オーディションに出場し、そこで優勝や入賞などの実績を積み重ねる事が大切になってきます。
これらが全てあなたのテクニックの裏付けとなり、信用度のアップに役立つのです。
必要なのは資格ではなく素質
ボイストレーナーは人に教える仕事です。
いくら歌が上手くてそれを証明するものがあっても、人に教える素質や社交性がない場合はボイストレーナーには向いていないでしょう。
とても頭の良い方で抜群の数学の才能をお持ちでも、それを万人に分かりやすく伝える素質が無い場合は、教師という職には向きません。
研究者や学者として活躍される方が合っているでしょう。それと同様です。
複式呼吸はどうやるのか、ブレスの仕方などの技術を分かりやすく教えるのはもちろんの事、受講生をそれぞれの性格やメンタル状況を見極め、褒めたり叱咤激励したりしながら歌が上達するように導かなくてはいけないのです。
それにはやはり向き不向きがあります。
自分の言いたい事がきちんと相手に伝える事ができるのか、相手の成長を手助けできるのか。ボイストレーナーになりたい方は、その辺りも意識してみて下さい。
ボイストレーナーとして働く
ボイストレーナーとして職を得るには大きく分けて2つの方法があります。
一つは音楽学校やボイストレーニングスクールで従業員として働く方法。求人雑誌で募集などされていますので、そのような機会にボイストレーナーとして職を得ます。
学校によっては授業の進め方や指導方法がマニュアル化されているところもあるかもしれません。初めてボイストレーナーとして教える方は、その方がやりやすいかもしれません。
そこで指導者としての経験やノウハウを学んでいけば良いと思います。それ以外にも事務処理や経営方法など、様々な事が学べます。
既に指導者としての経験がある方は、トレーナーとして独立して、自分のスクールを開く方法があります。
自身のやり方で自由に指導できますし、スケジュールも自分次第です。
経営管理能力も必要になってきますが、やりがいのある仕事になる事は間違いがないでしょう。
まとめ
ボイストレーナーという仕事は歌の上達を手伝うだけでなく、指導を通して自分自身も一緒に学び、発見し、成長していける魅力的な仕事です。
楽しい授業を行えば、生徒の成長を目の当たりにでき、喜びを共に感じることが出来ます。指導力が上がればボイストレーナーとしての人気も上がります。
ボイストレーナーに興味のある方は、是非参考にしてみて下さい。