季節の変わり目によく登場するテレビ特番の一つに「ものまね対決」があります。面白くてつい見てしまいませんか?
そっくりの顔マネや声マネ、本当によく似ていて感心してしまいます。
特に大御所と言われる方々の歌マネはもうあっぱれとしか言いようがありません。
どうしてあんなにそっくりに出来るのだろうかと不思議にさえ思います。
いつも何となく観ているものまね番組ですが、実はこのタレントさん達は物凄い実力を持っているのをご存知でしたでしょうか。
目次
実力者がなせる技
「ピッチを高くする。」とか「ピッチが外れている。」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
簡単に言うと音の高さですね。一つの音の高い低いのことを言います。
洋楽では一般的にピッチを高くして歌っています。
歌詞の末尾やビブラートをかける部分のピッチを高くして歌うのが洋楽の歌手にとっては通常なのですが、日本人にとってはなかなかテクニックのいる歌い方なのです。
その難しい技術を習得して、いかにも当たり前のように歌っているのがオペラ歌手や演歌歌手の方々です。
音はいつもしっかりと安定しており、ピッチも外すことなく歌っているオペラ歌手や演歌歌手の方々はさすがプロとしか言いようがありません。
と言うことは、その方々のマネをするというのがいかに難しいのかがお分かりになるでしょうか。
まずは演歌歌手と同等の実力は持っていなくてはいけません。
そこにさらに笑いの要素を入れなくてはいけないのです。
スゴワザを駆使している
ものまねタレントのコロッケさんや栗田貫一さんは、笑いの為にわざと大げさにピッチの上げ下げをしたり、既にピッチの高い演歌歌手の歌を更にピッチを高くして歌ったりしています。
時にはとんでもなくピッチを高くしたりして、そのまま音程が外れてしまうのかと思わせるほど。
しかし下手だなあと観客に思わせないのは、実は外れているようで微妙に外していなかったり、あえて外すというスゴワザを駆使しているのです。
歌の実力者でなくては出来ない
そして時には大げさなビブラートをきかせていますね。
私達はそれを観て笑ってしまいますが、高いピッチに大きな波のビブラートを安定してきかせ表現するのは並大抵のことではなく、本当に歌の実力者でなくては出来ないことです。
ボーカルのレッスンを一度でも受けたことのある方や歌に興味のある方なら、彼らが何食わぬ顔でしていることがとんでもなく難しいい事であるかがよく分かるかと思います。
まとめ
次回、ものまね番組を観る機会があれば、ぜひ大御所のタレントさんの歌マネをじっくり観察してみて下さい。
そこには本当の実力者のみが成すことのできる技が凝縮されています。
マネをしてみると、とても難しい事をタレントさん達はやっているのだと実感されるのではないでしょうか。こういったところから歌の勉強をしてみるのも楽しいものですよ。