ミュージカル出演オーディションの情報はネット上でいくつもみつかる現在、応募しても書類や音源審査で落選してしまうのは残念ですね。
「まずはオーディションの種類やレベルが自分に合っているか」を見極めてからチャレンジするのが早道。
ミュージカル出演オーディションにはどのような種類があるのかご紹介します。
目次
1.出演費やチケットノルマ分を払う形式の小規模・中規模公演のオーディション
4.劇団四季や東宝ミュージカルのオーディション 日本のミュージカル界の大手、劇団四季と東宝ミュージカル
ミュージカルのオーディションの種類
ミュージカル出演オーディションには様々な種類があります。
受けてから「こんなハズでは…」とならないよう、しっかりと自分に合いそうな公演のオーディションにチャレンジしましょう。
1.出演費やチケットノルマ分を払う形式の小規模・中規模公演のオーディション
アマチュア劇団や、小規模・中規模の劇団の公演出演にあるのが、出演者が参加費・出演費を負担するオーディションや、公演のチケットを出演者が買い取り、自分で販売する「チケットノルマ」がある公演のオーディションもあります。
募集要項に書かれていなくても、実技オーディションの際に言われることもあるので、気を付けましょう。
2.中規模、地方の劇団の公演のオーディション
研究生をもっているような中規模な劇団や、地方の劇団も公演オーディションを行うことがあります。
すでに劇団と繋がりをもっている応募者が多く、突破するのはかなり実力を要求されます。
3.商業公演や自治体主催公演のオーディション
商業公演や自治体主催公演のオーディションでは、主要キャスト募集というケースも目にします。
しかし、主要キャストは事務所を通してのみ、一般の募集は脇役およびアンサンブルという場合が多いのが現状です。
4.劇団四季や東宝ミュージカルのオーディション 日本のミュージカル界の大手、劇団四季と東宝ミュージカル
劇団四季の公演オーディションでは、プロの役者として一般コースで受験するケースと、研究生になり1年間無料でレッスンを受け、研究生の間からアンサンブルで舞台出演を重ねていくケースがあります。
東宝ミュージカルの主要キャストはどの演目も、芸能人、宝塚歌劇団出身者、一握りのミュージカルトップスターで占められています。
主要キャストは事務所を通した非公開のオーディションが主です。
それぞれのオーディションを分析
1.アマチュア向けかプロ向けか
出演費を払う公演は発表会に近くプロ公演とはいえません。
こういったアマチュアによる公演は舞台に立てるチャンスが多いので、オーディションに慣れたい場合や、少しでも舞台経験を積みたい初心者に向いています。
またプロによる公演でも、チケットノルマを課されることがあります。
チケットを自力で売って大人数の集客ができる場合には収入になりますし、オーディションで採用される可能性が高くなります。
2.劇団四季や東宝ミュージカルの商業公演
東宝ミュージカルや商業公演のオーディションの場合、公募される脇役に出演するうちに制作側の目に留まり、何度も使ってもらえるようになり、数年かけて主要な役にステップアップするというケースもなくはありません。
劇団四季の場合、研究生コースに入るのに「歌唱」コースは音楽大学を卒業または、大学の演劇科や専門学校を卒業したひとが、「ダンス」コースは長年ダンスレッスンを重ねてきた実力のあるひとが受験しますので、いずれにしても難関。
商業公演のオーディションに挑戦するには、脇役や研究生コースであっても、歌、ダンス、演技の勉強を重ねて実力を身につけることが必要です。
自分のレベルを知って要対策!
ミュージカルに出演するには、演技、歌、ダンス、どれもある程度のレベルで同時にこなせなければなりません。
このどれかひとつを何年か習ってきた、高校のミュージカル部で舞台に立ったことがあるなどというのはアマチュアレベルです。
劇団四季や東宝ミュージカルにキャスト出演できるレベルのプロになるには、女優場合は宝塚歌劇団を目指して小学生の頃からバレエ、中学生で声楽を習い受験するケースが多く見られます。
または、俳優も含め音楽大学の声楽科かミュージカル科、一般大学の演劇科を経るか、ダンスであれば長年レッスンを受けてから、劇団四季の研究生になったり、ミュージカルスクールで研鑽を積み、オーディションに臨むのが一般的です。
自分のレベルを冷静に踏まえて実力をつけ、それに見合った公演のオーディションを受けてステップアップしていきましょう。
初心者がオーディションを受けるには
ひとくちにミュージカルといっても、公演の規模や内情はさまざま。
いきなり高望みせず、自分のレベルに合った公演のオーディションを受けて舞台経験を重ねることが大切です。