歌やダンス、お芝居することが大好きな子供が、ミュージカルの舞台に立ちたいと言い出したら…。
「アニー」のオーディションは有名だけど誰でも受けられるのか、ほかにもミュージカルの子役オーディションはあるのか、など疑問がいっぱいですね。
子役向けのミュージカル出演オーディションについて解説します。
目次
●子役向けミュージカル出演オーディションとは
舞台出演は芸能界に憧れる子供たちにとって、テレビや映画出演に比べて挑戦しやすい分野です。
中でもミュージカルは演技だけでなく、歌やダンスの見せ場があるので輝きを発揮しやすく、子役としてミュージカルで舞台経験を重ねてから女優・俳優として活躍する芸能人も多くいます。
1.子役が活躍する有名ミュージカルのオーディション
主役が多数の応募者の中からオーディションで選ばれるため、注目度が高い「アニー」や、「レ・ミゼラブル」「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」などの商業ミュージカルが有名です。
そして劇団四季の「ライオンキング」や「アナと雪の女王」も子役オーディションを行っています。
こういったオーディションには千人単位で応募があるので、募集要項に「ダンスや歌の経験は問いません」と書かれていても、まずどちらもかなりのレベルでなければ受からないと考えましょう。
2.ミュージカルスクール企画の公演オーディション
ミュージカルのオーディションサイトでよく見かけるのが、ミュージカルスクールが企画している公演への出演オーディション。
ワークショップやレッスンを受講することで舞台出演できることが多いので、公演を見て独特のクセのある歌い方や振り付けがないかをチェックしてからの受験がおすすめです。
3.チケットノルマがある劇団公演オーディション
もっとも多く募集があるのが、チケットノルマがある公演のオーディション。
ミュージカルスクールには属さず、歌やダンスのレッスンを個人レッスンや専門の教室でそれぞれ習っている場合、発表会がないためミュージカルへの出演は難しいので、オーディションに慣れたり、舞台経験を積むために受験するのがよいでしょう。
チケットノルマの負担額と役のバランスが見合った公演を探すのがポイントです。
●劇団や事務所に所属は絶対条件?
子役の場合には、事務所に所属しているよりも、しっかりとしたレッスンを受けて実力があるかどうかで合否が決まります。
オーディションで実力を発揮するには、日ごろから対策をしてくれるミュージカルスクールや、経験のある先生とのレッスンが不可欠です。
芸能事務所に所属していると、東宝ミュージカルやホリプロ主催公演のクローズな主役オーディションが受けられるというメリットが。
子役養成スタジオやミュージカルスクールが運営している事務所も多くあるので、所属しながら直属のスクールでレッスンを受けるのもひとつの選択肢としてありますが、登録料など初期経費がかなりかかります。
●受かるのはどんな子供?
有名な公演のオーディションの場合、歌、ダンス、演技がしっかりと身についていて、大きなオーディションでも実力を発揮できるのは基本中の基本。
それに加えて、各公演の演出家やプロデューサーの方針に沿った、雰囲気、性格、共演者やスタッフとのコミュニケーションの取り方などもチェックされます。
性格が明るく前向きで、ひとに礼儀正しく優しく接することができて、なおかつ歌もダンスも演技も上手…そして何よりも、本人が舞台に立つことに情熱をもっていることがとても大切です。
●歌やダンスの経験は不問ではありません
ミュージカルは歌もダンスも演技も少しずつできればいいものではなく、そのどれもができなければ舞台には立てません。
子役も同じことで、ミュージカルの大きな公演に出演するには、少なくとも歌のレッスン、ダンスはバレエとジャズの両方、スクールに入っている子供は演技も勉強してオーディションに臨みます。
ミュージカルの舞台に立ちたいという情熱があるならば、きちんとレッスンを受けて実力をつけるのが最も早道です。