ミュージカル公演に出演するためのオーディションを受けるには、きちんとした準備が必要です。
オーディションはどのように行われ、そのためにどのようなものや心構えが必要なのかをご紹介します。
目次
ミュージカルオーディションの流れ
ミュージカルの出演オーディションは、一次が書類・音源審査。
二次が実技審査で、ダンス審査(当日振付あり)、歌唱(課題曲または自由曲)、セリフ(課題または当日)、面接などがオーディションによって課されます。
書類審査の準備
書類審査を通るには、実力や人柄がアピールできていることが大切です。
写真やプロフィールを不自然に盛って書類審査を通っても、二次で実物を見られてばん回するのは難しいでしょう。
書類審査の決め手となるのは、なんといっても写真です。
自分らしく誰が見ても好感をもてるような写真(上半身・全身)を用意してください。
芸歴には、プロとして出演した舞台や映像作品があれば舞台歴に、経験がなければ、ダンス、歌、演技のレッスン歴のみを書きます。
高校の文化祭の舞台や、ミュージカルスクールや大学の試演会は舞台歴とは見なされません。
1.プロフィールの書き方
生年月日や芸歴、アピールポイントに嘘を書くのはNG、面接で突っ込まれて落とされては意味がありませんね。
身長、体重、サイズなども「営業サイズ」はありますが、パッと見てわからない程度の微増、微減の範囲に留めましょう。
2.よいプロフィール写真とは?
まず服装は、身体のラインがきちんと見えること。
ダンスがアピールポイントであればレオタードが一般的、歌や演技がメインであれば身体のバランスがきれいに見えて、センスのよい普段着が理想です。
写真の背景色とかぶらない色の服やレオタードを選ぶと、色のコントラストで身体のラインをすっきりと見せることができます。
髪の毛で顔が隠れていると暗い印象を与えるので、額やえらなど気になる部分はポーズや角度でカバーし、顔が出るヘアスタイルがおすすめ。
表情は男女ともリラックスした自然な笑顔や、口元でやさしくほほえむのがベストです。
3.音源録音で気を付けるポイント
課題曲や時間制限がある場合、規定を必ず守りましょう。
時間制限がある場合、必ずしもイントロ最初からではなく、イントロは短く、サビや自分のよさをアピールできるフレーズを聴かせられる部分から歌い始めて、間奏をカットしてもかまいません。
ただ、ぶつぶつとフレーズごとに曲を中断するのはNG、自然なつながりで制限時間内で収まるように工夫しましょう。
どうしてもアラが目立つのでアカペラは避け、カラオケやピアノ伴奏で歌って録音するのが基本です。
実技審査の準備
実技試験ではダンス、歌、演技の実技のどれかまたは全てと、面接があるのが一般的です。
面接と書かれていなくても、何か質問を受けるかもしれないので心の準備をしておきましょう。
オーディションは落とすためではなく、一緒に舞台を作る仲間になれるかどうか、その舞台に適したレベルなのかどうかを見られています。
必ず時間に余裕をもって会場入りし、楽屋では待つものだと覚悟してリラックスして過ごせるといいですね。
緊張でつい練習したくなってしまいますが、疲れすぎないようにウォーミングアップは控えめに。
日頃の練習で、どのくらいの時間どのようなことをすると身体がのどがあたたまるのか、自分のペースをつかんでおくことがポイントです。
オーディションを受ける準備のポイントと心構え
誰でも緊張するオーディションの実技審査で、普段の練習の成果や実力を100%発揮するには、相当の慣れと日頃の練習の積み重ねからの自信が必要。
書類審査を突破するには、数あるプロフィールから目に留まるようなものを作成、準備することが大切です。
まずは経験を積みながら、嘘偽りのない実力を身につけましょう。